対象:老後・セカンドライフ
お世話になります。5年前に主人を亡くし、現在教育公務員として働き、後4年で定年迎えます。最近は体力の衰えが著しく、早期退職をして、もっと両親の世話をしたい気持ちが強くなっています。子供もおらず独り暮らしですが、主人からの相続も含めて現在、一億2千万円ほどの定期預金と国債を持ち、査定価格2千万円ほどの自宅に住んでおります。母親87歳は寝たきりで療養型病棟に入院中(費用は本人の年金でまかなえています)、父親は92歳ですが何とか独りで暮らしており、今のところ時々私が様子も見に行く程度です。
これから早期退職をして、両親を看取り、自分の老後の身の処し方も考えなければならないのですが、どう計画を立ててよいのか悩んでおります。両親の介護にこれからどのくらいかかるのか?入りたい老人ホームで(入居金3千万円、健康管理費5百万円、月々食費管理費20万円、75歳くらいから入居しようと思っております)終生やっていけるのか? 認知症になった場合の資産管理や死後事務委任契約等にどのくらい必要なのか? 早期退職をすると、65歳から年間240万円ほどもらえる予定の年金がどのくらい減るのか? 現在56歳ですが、年金が出る65歳までどのくらいの生活費が必要か? 今は月35万円ほどの収入と160万円ほどのボーナスがあるため、独り暮らしにもかかわらず、月30万円ほど使ってしまいます。毎年何とか2百万円ほどは貯金をしていますが。
色々沢山質問してすみません。要は私の計画で、現在の資産額で働かずに、そこそこ余裕を持って終生やっていけるかどうか、教えていただきたいのです。よろしくお願いします。
さかえさん ( 兵庫県 / 女性 / 56歳 )
回答:1件
池田 弘司
生命保険アドバイザー・ITコンサルタント
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『どのように生活したいのか』 次第では?
自分自身が老人ホームに入ることを前提にしますと、『いくらお金があっても足りないのではないか』という不安に駆られてしまいますね。
1億2000万円の現金があれば、今後40年生きるとして単純に年間300万円使える計算になりますね。
より正確な年金試算は、年金事務所でないとできません。早期退職による年金額の見込み計算は、最寄の事務所にてご相談ください。試算が出るのは早くても2週間程度かかるそうです。
資産からの年300万円+年金だけでも、世間一般の平均年収を超えそうですね。
社会保険労務士でもある程度の年金計算できますが、これまでの給与明細から計算する必要がありますし、大抵は残していないでしょうから現実的ではありません。
成年後見人は独身者には必要ですね。報酬は資産額に応じて異なります。行政書士さんや弁護士さんの受け持つ範囲になります。
質問内容に対して、対応できる士業が多岐になりますね。
女性の一人暮らしで月の生活費は10万円程度にしなさいという話もありますが、それぞれ価値観によるところですから、ご自身次第というところです。
生活レベルを落とさなければならないのか、家計を少し見直すだけでよいのか…、新たな収入がないことが前提ですから、支出の見直しは必要でしょう。
また、身体を動かさず、頭を使わず…ですと、認知症になる確率が高くなります。認知症になったからといって、必ずしも老人ホームに入れるとは限らないかもしれません。
どのような生活をしたいかによって、
『ただ生きているだけで高額な費用がかかる生活』
『楽しいことにお金を使いながら、トータルでは意外とお金のかからない生活』
となるのか、変わってくるのではないでしょうか。
老後の生活でも、『動き回れる前期』と、『自宅周辺しか行動できない後期』とではかかる生活費も異なります。
どのように生活したいかを考えると、なんとなく目安が見えてくるのではないでしょうか。ライフプラン表をつくれば、資産配分が明確になるでしょう。
まずは、年金事務所に年金試算をしてもらって、早期退職しても大丈夫かご自身で検討してみてください。
評価・お礼
さかえさん
2014/01/09 23:53まとまりのないたくさんの質問にご丁寧に回答いただきありがとうございました。
これと言った趣味もなく、人とのつながりも希薄な私には、退職後の人生は不安でたまりません。こうなったのも運命ですから生きて行くしかないのですが、何のビションもないことが一番の問題であると気付かせていただきました。どのように暮らしたいのか、しっかり考えなくてはいけないと思うものの、正直なところ、主人を失って以来すべてに無気力になり、何もしたいことがないのです。死にたいとは思いませんが、生きることも億劫です。
こんな私に時間を割いていただき、ありがとうございました。
池田 弘司
2014/01/10 12:02まだ心の整理がついていない、という感じでしょうか。
特に今は何も興味がなくても、今後何かがキッカケとなって、何かにチャレンジしたいことが現れるかもしれません。そう焦らなくてもいいかと思います。焦ると心が疲れます。
『何か』が見つかるまでは、お仕事を辞めずに続けるのも一つの方法です。特にお仕事に不平・不満があるわけでないのに『退職してご両親の世話だけの生活』になりますと、それこそご心配されている認知症になるかもしれません。
『頭を使わない生活』には、認知症のリスクがあります。『身体を動かさない生活』には介護のリスクがあります。
ご参考になるかわかりませんが、女性の場合習い事される方が多く、そこで新しいお友達を作られる方も多いです。気持ちが若返るのでしょうかね。新しい出会いや出来事が気持ちの変化を作るのでしょう。
そのためにお金を使うことは、『消費』ではなく『投資』と考えることができます。現在の月30万円のお金の使い道を変えることで、もしかすると新しい自分が発見できるかもしれません。ご両親のお世話の時間だけでなく、自分のための時間を是非お持ち下さい。
『1日1個のりんごで医者いらず』と同じで、認知症になるヒマがないほど「ワクワクするような体験」が現れることを願っております。
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