対象:ペットの医療・健康
飼い猫(雑種、メス、4歳)が6月22日の夜に、繰り返し嘔吐をした為に、誤飲を疑い翌日に動物病院に連れて行ったところ、エコーの検査を受けました。
結果として、嘔吐については「体質的に吐きやすい猫がいる。今、収まっているのなら誤飲では無いだろう」との診断だったのですが、エコーで腎臓に嚢胞が出来ていることが判明(右:35mm +1mm +より小さい影が3、4個 左:小さいのが1個) - 血液検査上は異常なし。
7月27日に再検査にて、エコー+血液検査を行った結果、「現状、血液検査の結果には問題が無いが、多発性嚢胞腎の可能性がある」との診断でした。「治療法の無い病気で、定期的に検査をして、腎機能の悪化が血液検査の結果に表れるようになったら腎不全の治療(食事療法等)をしましょう」との事だったのですが、偶然にも早い時点で病気が見つかったにも関わらず、今の時点では何も対処が出来ないという点が気にかかっています(血液検査の結果の数値に異常が現れる時は、すでに70%以上の腎臓に障害があると本で読んだので。)
つきましては、下記の点について質問させて下さい。
Q1.今の時点で、腎臓の悪化を遅らせる為に、積極的に出来る事はないのか?
Q2.今から腎臓サポートの食事を上げ始める事で効果はあるのか、また、弊害は?(病院では「療養食をあげてもどれだけ効果があるか分からない。でも、あげても害はないでしょう」との事でした。)
Q3.現状、どの程度、腎臓が機能しているかを正確に測る為の検査(GFR検査?イオヘキソール・クリアランス検査?)をする必要があるか?正確に分かったとして、何か有効な対処法に繋がるか?
Q4.どれくらいの頻度で検査を受けていけばよいのか?
何卒、よろしくお願いします。
poteさん ( 千葉県 / 女性 / 31歳 )
回答:1件

Re:猫の多発性のう胞腎について
多発性腎嚢胞は先天性の遺伝疾患であり、現時点では嚢胞に対しての有効な治療法はありません。嚢胞が大きく圧迫が強い場合には針による吸引などが検討されます。
初期は無症状ですが、嚢胞が増加、増大する事により正常な組織を圧迫し、結果として腎機能に問題が起こる可能性があります。
Q1.ご自宅でできる予防は嚢胞の予防ではなく、腎機能を保護するための予防です。
飲水量をふやしたり(ドライフードからウェットフードへの変更など)、腎臓系の処方食への切り替えなどは腎臓の負担を減らす効果が期待出来ます。
Q2.腎不全の場合、処方食のみと、一般食のみを与えた場合を比較したデータでは、処方食のみを与えた場合のほうが生存期間が長いという報告があります。但し、腎機能が低下していない場合、どれだけの予防効果があるかは不明です。処方食は成長期の幼猫にはおすすめできませんが、成猫で
したら問題ありません。
Q3.検査により状態確認をすることは正しいとはおもいますが、結果により治療が変わることはありません。
Q4.血液検査では、腎数値の異常がないようですので、まずは月1回ペースで尿比重の検査を行うことをお勧め致します。尿比重の低下は腎機能の低下の疑いがあります。正しい検査をするには8時間以上の絶食、絶水が必要となります。検査の間隔に関しましては、かかりつけの病院と相談して頂き尿比重が常に正常でしたら検査の間隔を延ばすことも可能ですし、異常が発見された場合は追加で定期的な血液検査も行うことをお勧め致します。
(現在のポイント:-pt)
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