対象:住宅賃貸
先日、アパートの管理会社の方から「建物の老朽化も進み、諸説の事情により現建物を取り壊し、別事業に移行する運びとなりました」と書かれた用紙を渡されました。今のアパートは結婚を機に新居として契約したもので、住み始めてまだ7ヶ月しか経っていません。それなのに、明け渡しはこの先半年以内にと書かれています。管理会社の方に「この話は前もって決まっていたのでないのですか?」と聞くと「いずれはそうなるかもしれなかったけれど、枠組みが決まったのは最近のこと」とのことでした。
現アパートは1992年4月に建てられたもので、築22年です。
大家さん側の事情はどうあれ、こちらは結婚と引っ越しに資金と時間と労力を使い、家賃、住環境、通勤時間等考慮して見つけました。今やっと生活が落ち着いてきたところなので、今回の連絡に意気消沈して、やる気の出ない状態が続いています。
約一年で二度の引越しともなれば、経済面や諸手続きに費やす時間と労力も負担が大きいです。今回の引越しは大家さんの都合であり、契約解除に伴う最大限の配慮(補償)を希望したいと思います。専門家から見て常識の範囲内で、最大限要求できる金銭面での補償はどのようなものか、どう事を運ぶのが良いかを教えて頂きたいです。どうぞ知恵を貸してください。
補足
2014/04/29 19:01早速のご返信ありがとうございます。
もう少し教えていただけるでしょうか。
実は契約書に「立退き料の請求禁止」という条項があり、「本契約が解除又は合意によって終了した場合には、乙(借主)は、甲(貸主)に対して移転料・立退料・損害賠償その他何等の名目の如何を問わず、一切の請求をしないものとする」と書かれています。この条項は借家法に基づけば無効とされるとあったのですが、その認識でよろしいでしょうか。こちらとしては、そもそも今回の解約が正当事由でないがゆえに金銭で解決を図るわけで、補償を請求して当然というスタンスです。
補償として請求したい項目は、
・敷金の全額返還
・原状回復費用や清掃費用の免除
・新規物件への引っ越し費用(引っ越し業者にすべて任せるプラン)
・新規物件を賃貸する費用(敷金・礼金・手数料・火災保険料等)すべて
・その他、引っ越しやそれに伴う諸手続き、仕事の休暇取得等の迷惑料としての金銭
これらはすべて妥当なものでしょうか。また、他に含めても良いものがあるでしょうか。
お手数おかけしますが、ご教授いただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
ryaaさん ( 神奈川県 / 女性 / 40歳 )
回答:1件
菊池 英司
ファイナンシャルプランナー
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まずは補償を要求し、しっかりと主張するべきです
ryaaさん、こんにちは。
不動産コンサルタントの菊池と申します。
アパートの管理会社の言う、半年以内の立退きはかなりきつい要求のように思います。
そもそも、貸主側の一方的な都合であるのはまちがいありません。
立退き交渉では、まずはryaaさんが新しい部屋を探して引っ越すのに必要なお金と、短期間で立ち退かないといけなくなったことで損失となる金額の支払いを要求してはいかがでしょうか。
もちろん、敷金や保証金の全額返金も要求するのを忘れてはいけません。
家主側の主張する、建物の老朽化という点では、築22年では言い過ぎです。
別事業への移行というのはあくまでも家主側の都合です。
本来であれば、ryaaさんの主張されるとおり、事前に説明するなり、賃借人の募集を停止すべきだったと思います。
立退き交渉をする側では、最初は相手の反応を見ます。
何も言わずにすんなり退去してくれたらラッキーで、何かと要求してくる入居者とは個別に交渉していき、要求を少しでも減額できるように交渉するものです。
まずは遠慮なく補償を請求してよいと思います。
そのあとは、相手がどこまで応じてくれるのか、交渉になっていくと思います。
あくまでも、交渉には強気でのぞんでください。
(現在のポイント:-pt)
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