対象:ペットの医療・健康
一歳半のノルウェージャンのオス猫です。
18日朝から元気がなく午後には後ろ足を引きずっているので病院へ行ったところ、熱が41度あり尿から細菌が出たということで「膀胱炎」として抗生物質と皮下点滴と座薬を打ってもらい帰宅しました。
19日は足も動いて元気にし、食欲もありました。
20日にまた元気がなくうずくまっているため病院へ行き皮下点滴、しかしその夜にはさらに具合が悪くなり呼吸が90回/分に。夜間受付出来ないとのことで朝を待ちました。
21日朝レントゲンの肺が白く41度の熱のため、「肺炎」とのことで別の抗生物質と皮下点滴と座薬を打ち酸素室に入院しました。
22日様子を見に行ったところ水はないものの肺の白さが進行しており、心臓が大きく日頃から運動時に開口呼吸することから「肥大型心筋症」との診断。利尿剤で心臓の処置をはじめてもらいました。
23日は立ち上がり歩き、餌も食べるようになりました。まだ酸素室ですが様子を見て退院、今後飲み続けるためも薬の選定をするそうです。
一安心しているのですが、調べると心筋症は「一度発症すると予後が悪い」「血栓症がでると平均二ヶ月の寿命」「一度目の発作を乗り越えても二度目の発作の死亡率はほぼ100%」等不安ばかりの情報が…。
一方で、「低温にならなかった場合は生存率が高い」とも…。
心臓の病気ということで、急に…ということもある、その猫ちゃんによる部分も多いかと思います。
しかし快方に向かってくれた今、長生きしてくれるようできることを探しています。
退院したらできること、食事や環境など気をつけることはなんでしょうか?
また、症状が出てから本当の病名がでるまで遅く、処置が遅れた分今回もこれから数日あぶないのでしょうか?
一日目の血栓は運良く流れただけ?三日目に呼吸が荒く肺が白くなったのが心臓の発作なのでしょうか?これはすでに末期なのでしょうか?
興奮すると開口呼吸するため移動が心配です、落ち着かせるためにどのようにしたらいいでしょうか?フェリウェイなどは効果がありますか?
あまり猫の心筋症に詳しい医師がそもそもいないとのこと、素人の私はお任せするほかないのでしょうか?血栓には低分子量ヘパリンが効果的、血管拡張と強心にはピモベンダン、スピロノラクトンは心保護効果は期待できない等書かれた記事は目にしても、処方は任せるしか無いので専門の医師はいないのでしょうか?
キリュウさん ( 東京都 / 女性 / 28歳 )
回答:1件
Re:肥大型心筋症の猫の予後について
猫の肥大型心筋症の生存期間は病態により大きく変わることがあります。運動をすると開口呼吸が見られること、レントゲン検査で肺野が白く写ること、後肢を引きずっていたという症状から考えると、肥大型心筋症から血栓ができて、その血栓がとんで血栓塞栓症を引き起こし、肺水腫を併発した可能性が考えられます。末期の病態という表現が当てはまるかは定かではありませんが、症状は重度です。今後も呼吸状態や後肢の動き、発熱など症状に注意する必要があります。
心臓病の食事管理ですが、肥満予防と、塩分制限が一般に推奨されます。心不全症状が出ているのであれば、負担をかけないためにも運動制限も勧められます。肥満により呼吸器に負担がかかる場合があるので適切な体重の維持管理が必要です。過剰な塩分は心臓に負担をかける恐れがあるため制限したほうが良いとされています。かかりつけの獣医師と良く相談して行うのが良いでしょう。
環境面に関してですが、温度は25℃前後、湿度は50〜60%が猫にとって過ごしやすいとされています。エアコン等を用いてそのような環境を作ってあげること、また猫が自分で過ごしやすい場所を選べるように、場所によって多少の温度の変化をつけてあげることも良いかと思います。
移動によるストレスの回避ですが移動用のペットケーッジにフェリウェイをスプレーしてから移動するとストレスの軽減になると思います。
心筋症の治療に関しては、一般的に質問文に書かれている薬が使用されることが多いです。血栓塞栓症の治療に関してはクリアクターという血栓溶解剤もあります。血栓ができてしまっても早期に再疎通を行えれば運動機能の保持に繋がる可能性があります。しかし、血栓塞栓症は再発率が高いため血栓防止剤による血栓形成予防は同時に行うほうが良いでしょう。
猫の心筋症はレントゲンや心臓の超音波検査で病態を確認します。循環器専門に検査・治療を行う獣医師もいますのでかかりつけもしくは近隣の動物病院に相談してみてはいかがでしょうか?
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