対象:ビジネススキル
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昨年より、ある開発プロジェクトでリーダーをしています。
私も含め、チームは20代前半~30代前半と若いメンバーが10人ほどでとても風通しも良く、皆よく働いてくれています。
非常に条件が厳しい案件だったため、土日関係なく働き、終電もざらになってしまっています。
そのような状況が常態化してしまっているため、どんどんとチーム内の士気が下がっており、悩んでいます。
あと2カ月ほどで終了するのですが、現状の士気ではどうも遅れてしまいそうです。
今まで散々お尻を叩いたり、逆に気を配ったり、誰よりも早く出勤したり、個別に話を聞いたりと色々試してみましたが、モチベーションが全体で下がってしまっています。
人数が少なく、納期も厳しく、環境は変えられないので、モチベーションをあげるため、リーダーシップが欲しいです。
どうすればチーム全体の士気を上げ、リーダーシップをとってプロジェクトを進めるスキルが身につくでしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、プロファイル運営事務局が編集して掲載しています。
専門家プロファイルさん
回答:2件
チーム全体の士気を上げるリーダーシップを身につける方法
こんにちは。
ご質問の内容は、
A.どうすればチーム全体の士気が上げられるか?
B.どうすればリーダーシップをとってプロジェクトを進めるスキルが身につくか?
の2点ですね?
まずAですが、モチベーション理論については、さまざまな学説があります。一般的には、投入した業務遂行努力に対して、得られる報酬の主観的価値が上回れば満足を得るとする期待理論が分かりやすいでしょう。ここで言う報酬とは、マズローの5段階説が最も知られています。これは、
(1)生命の維持などの基本的欲求
(2)安全を確保しようとする欲求
(3)集団への帰属や良好な人間関係への欲求
(4)他社から自分を認めてもらいたいという欲求
(5)自分の潜在能力を発揮し、自己を高めようとする欲求
の順に欲求が生まれていくというものです。
ハーズバーグの衛生理論によれば、不満足を感じないようにするための「衛生要因」と、進んで仕事をやる気にさせる「動機付け要因」とは異なり、おおむね前者は上記の(1)~(3)に、後者は(4)~(5)の欲求に対応します。
今のプロジェクトメンバーが置かれている状況を判断して、最適な欲求を満たすような方策を考えることが有効です。メンバーの疲労が蓄積しているようですので、「動機付け要因」よりも、不満を避けるための「衛生要因」の不足(作業条件や人間関係)を補う方が先かもしれません。
次にBですが、そもそもリーダーシップをどのようにお考えでしょうか?これもいろいろな学説がありますが、ここではドラッカーの言葉を引用します。
「リーダーシップとは、人を引き付けることではない。そのようなものは煽動的資質にすぎない。仲間をつくり人に影響を与えることでもない。そのようなものは、セールスマンシップにすぎない。」(現代の経営)
「リーダーシップとは、組織の使命を考え抜きそれを目に見える形で明確に確立することである。リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。」(プロフェッショナルの条件)
「リーダーたることの第一の要件はリーダーシップを仕事と見ることである。」(プロフェッショナルの条件)
この定義だと、プロジェクト・マネージャーの仕事そのものということになります。
プロジェクト・マネージャーとして身につけなければならないスキルについては、独立行政法人情報処理推進機構がITスキル標準(http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/release20120326.html)としてまとめています。かなり細かい資料ですが研修ロードマップまで定義されています。
そうはいっても、稼動目前でこのような資料に目を通す時間的余裕はなとも思いますので、私が役に立ったと思う方法をご紹介します。
基本はPDCAを回して身につけてゆくことが一番の早道だと思います。
いままでも、「お尻を叩いた」「気を配った」「誰よりも早く出勤した」「個別に話を聞いた」などの取り組みをされていますので、まずこれらを記録しましょう。
これらの取り組みが必要だと判断した問題は何か、結果はどうだったか、環境はどうだったのか、別の方法はなかったのか、改善点はなにかといったことを紙に書き出してみてください。紙にしてみることで客観的に分析できます。
こうした分析を週次で続けていきます。メンバーがいつでも本音を語るとは限りません。メンバーの立場にどのくらい立てるかが問われます。
ところで、「現状の士気ではどうも遅れてしまいそうです。」と書いていらっしゃいますが、プロジェクトが遅れそうなのは士気が不足しているからでしょうか?
私には、そもそも無理な計画でプロジェクトが実施されているような気がします。無理な計画を士気でカバーすることは、私の経験では不可能です。
稼動予定日直前で遅れることが明確になっても対応はとれません。こうなるとあなただけでなく、チームメンバー、顧客、あなたの会社などすべての関係者が不幸になります。工数を追加する、稼動時期を遅らせる、範囲を縮小するなど何らかの手を打たないと納期が遅れそうなのであれば、できるだけ早く善後策を立案することが必要です。必ず顧客とあなたの会社を巻き込んで立案してください。決してあなたひとりでやってはいけません。これは、プロジェクト・マネージャーの仕事であり、まさにリーダーシップが要求されるところです。
実態が把握しきれていないのであれば、ぜひプロジェクトメンバー全員で、納期を守るためにはどうしたらよいかアイディアを出す機会を設けてみてください。メンバー全員というところが重要です。
往々にして納期に追われると人のことまで見る余裕がなくなり、孤独な作業になりがちです。これがうまくいけば、プロジェクトチームの一体感も強まり、士気も上がるでしょう。
さらに、「役割分担を見直す」「一部の作業は顧客に依頼する」「形骸化している作業は廃止する」などのアイディアがきっと出てくると思います。環境は変えられないかもしれませんが仕事のやり方はいくらでも変えられます。
こうした活動を通してリーダーシップを身につけていってください。
補足
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http://hotnet.sacnet.jp/htcns/
次回以降の、質問時にご利用を検討下さい。
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回答専門家
- 小松 和弘
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ホットネット株式会社 代表取締役
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ITまわりで、中小企業の困ったは様々です。どこに連絡すれば良いのか判らず、色々な窓口に電話をかけても解決できない事が多くあります。そんな「困った」の解決窓口の一本化と、中小企業の健全なIT化を推進しています。
竹内 慎也
営業コンサルタント
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部下の士気を高めるリーダーシップ
こんにちは^^
営業コンサルタントの竹内です。
部下の士気を高めるために
リーダーシップを発揮する。
それをどのようにすればいいか?
しっかりと、まずは前提となる「目的」共有をすることです。
何のためのプロジェクトなのか?
何のためにこれをやっているか?
といった事を原点回帰の意味も込めて話をする
時間が必要かと思います。
さらに加えて、全体での「飲みニケーション」も案外バカになりません。
そういった場で、不満点を引き出すことも大事かと思います。
忙しい中でも時間を取る事で、タイムマネジメントの意識も
高まるかも知れません。
時々は、しっかり休むことも能率を高める事につながりますので
残業が多すぎないか?
休めているか?
を確認し、休みを入れるために、平日の生産性を高める方向に
トライすることも必要でしょう。
(現在のポイント:-pt)
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