対象:住宅設備
回答:2件
辻 唯寿
建築家
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細かく確認することをお勧めします。
はじめまして。名古屋の住宅設計事務所TREEHOUSE辻と申します。
コンセントの打ち合わせで注意すべき点が3つあると思います。
一つ目
設置位置や設置の高さです。
もちろん位置は家具の配置やドア位置などでご理解されて見えると思いますが
意外に高さはあまりちゅういされないケースが多いです。
よく冷蔵庫は設置の時に大変なのであえて上の方にしたりしますが
家具関係の配置によっては高い方がいいケースもあります。
あとエアコンのコンセントも配線が丸見えになってしまう位置に設けてある場合もあります。その辺は最初っから考慮すべきです。
二つ目
設置する数と形状
ガスコックと一体型とかTVやネット配線と一体のコンセントを最初からわかっているのであればお願いした方がいいです。
とかく電源をとる場所は多いに越したことがないですが使いもしないのは無駄ですので
効率よく使える位置に必要な数を設置お願いされることをお勧めします。
三つ目
回路の分離です。キッチンは電気容量の関係で独立した回路を設置しますが
料理が好きな方は調理器具を一度に使うと二回路設けたほうがよい場合もあります。
又コンセントで電気ストーブやアイロン、掃除機など比較的電気容量の多い場所などは
あまり1つの回路で多くの部屋を取りまとめない方がいいです。
どの回路をどの部屋に分類するかしっかりと確認すべきです。通常電気屋さんにお任せみたいなところもありますが実際住む側としてしっかり理解しておいた方が望ましいです。
1回路、2回路増やしても大したコストアップになりません。1回路でも数万だと思います。ただ実際に使っていって問題になると最初にそうしておけばよかったと思うことも少なくありません。
最後に予備回路もわずれずに。リフォーム、リノベーションの工事の際に必ずと言っていいほど問題になり、何かの時に増設できないでも困ります。
是非理想の家づくりの夢をかなえてくださいね。ご検討をお祈りいたします。
TREEHOUSE 辻
http://www.shosai-4031.jp/
評価・お礼
せいとさん
2013/03/18 13:33参考にさせていただきます。有難うございました。
松本 昭彦
住宅設備コーディネーター
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特殊な事例について補足します
はじめまして、こんにちは。
クラウンクラウンの松本と申します。
弊社では新築を中心にアンテナ工事やテレビの壁掛け工事を多く行っています。
個人的には第1種電気工事士と1級電気工事施工管理等の資格を持っています。
弊社の工事では新築のお客様宅へお伺いすることが多いのですが、お客様が困っていた実例等を紹介したいと思います。
「玄関に電源がなかった」
→玄関先に電気製品を置かれる方は少なく、あまり電源を作られることは少ないかもしれません。
空気清浄器などを置く予定があれば、コンセントを作ってもらいましょう。
またウォークインでもアイロンを使いたい場合などは同様です。
「エアコンを設置したい場所と離れた場所に専用コンセント」
→多くはエアコンの設置位置を考慮してくれますが、室内機とコンセントが違う面になっている場合などは、電源ケーブルが垂れ下がって見栄えが悪くなってしまう場合も。
まれにコンセントが邪魔でエアコンの本体が設置できないことも。
「トースターと電気ケトルを同時に使うとブレーカーが落ちる」
→キッチン周りで上記製品やレンジなどの機器を同時に使用する場合は、専用回路の数(ブレーカー)に余裕を持ちましょう。
「ブースター設置位置に電源がない」
→稀に遭遇するケースです。
多くが浴室点検口の中に分配器と電源を設置していただくのが一般的です。
この電源が無いために、後で電源工事が必要になってしまうことがあります。
「テレビの壁掛けをする場所に電源を作ってもらったが・・」
→最近は新築時に壁の補強と同時にテレビの裏に設置される方が増えました。
しかし場合により「ここにあったら邪魔」という場所があり、せっかくの事前工事が無駄に。
壁掛けの予定があれば、事前に専門家の方にもアドバイスをいただいた方が良いかもしれません。
弊社でも建設前(中)からご相談をいただくケースが多くあります。
「アンテナのコンセントが部屋の隅に」
→壁の中心にテレビを置いた方がしっくりくるのに、なぜか隅にあり各種ケーブルが見えてしまうのが残念。
多くは家の設計段階でテレビの位置もシミュレーションしているはずですが、アンテナコンセントの設置位置は念のため確認しましょう。
「和室のコンセントの色を白以外に変えてほしかった」
→コンセント本体やプレートにはバリエーションがあります。(補足参照)
補足
コンセントのカラーバリエーションなどは例えばパナソニックで言えば電設資材総合カタログのP.36あたりからところどころに載っています。
http://www2.panasonic.biz/es/catalog/web_catalog/densetsu/book_swf.php
パナソニックの「配線計画」も一度ご覧になっておくことをお勧めいたします。
http://sumai.panasonic.jp/wiring/haisen/
毎日使うものですから、少しの我慢も積み重なるとストレスになってしまうかもしれません。
また番外編といたしまして、弊社で最も多い「お客様の『こうだったらよかったのに』」は以下のものです。
「アンテナ線の引き込みとアンテナの設置場所が真反対」
→一般的にはケーブルテレビなどがつなぎやすいように道路側の角、多くは東京電力の引き込みの近くに家全体のアンテナ線の元となる引き込み線が出ています。
弊社の案件といたしましては、圧倒的に屋根の上のアンテナではなく、壁に設置するフラットアンテナの設置をご希望される方が多いのですが、そうするとアンテナの設置位置が真反対になることなどもよくあります。
せっかくアンテナをスタイリッシュにしたのに、アンテナ線を長く引き回さなくてはいけないのは嫌だな、と感じる方は多いです。
また稀ではあるますが、場所によっては足場がないと線をつなぐのに難しいということもあります。
それとBSアンテナ用にベランダに別線を出される方もいますし、スカパーをご覧になる方であればスカパー用の専用線を引っ張っておいた方がスマートです。
文字数の関係で少しだけご紹介させていただきました。
質問内容から脱線しましたが、新築のお客様からちょっとした「こうしておけばよかった」と言う声を良く聴くものですから、思い当たったものを書き連ねてみました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
http://mks-com.jp
評価・お礼
せいとさん
2013/03/18 13:33参考にさせていただきます。有難うございました。
(現在のポイント:-pt)
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