対象:老後・セカンドライフ
食事療法が必要な父について。
父(63歳)と母は離婚し、現在私は母と兄弟(弟2人)と同居。父は1人暮らしで遠方(車で2時間半)に住んでいますが、肝硬変を患い、度々肝性脳症で救急搬送される状態です。また、軽いアルツハイマーも伴っています。
担当医や包括支援センターへ相談し施設への入所が望ましく、介護認定(65歳未満なのでアルツハイマーでの申請)の申請等も行いましたが、本人が入所を拒否しているため現状どのようにしてよいかわからない状況です。身の回りのことは自身で行うことができますが、食事制限や調理が難しく「緊急搬送~入院~自宅療養」を繰り返している状況です。生活費は早期で受け取っている年金と子(私や弟)からいくらか援助しています。
私たち子はそれぞれ職に就いているため、引っ越しもできず、母と同居のため、父と一緒に住むことは不可能です。
受け入れ先がみつからないため病院で食事療法として2ヶ月ほど看てもらっていましたが、本人が施設へ入所する意思がないことと特に治療できることがないため退院し自宅へ戻っています。
要支援1~2や要介護1~2程度だと、現在の制度では、なす術がないのでしょうか。
家族の問題ではありますが家庭内でも解決できず、今後どのようにしていければ最善なのか助言いただければと思います。
aririさん ( 沖縄県 / 女性 / 27歳 )
回答:4件
独居老人へのサポート
はじめまして やすらぎ介護福祉設計 斉藤と申します。
お父様が肝性脳症を患われておられるとのことで、タンパク質摂取制限など食生活にご苦労されてると推測できます。
現行の仕組みでは、身体介護が必要とされる方が重要視され、内部障害や知的・精神の方がなかなか同等に判断してもらえない歯がゆさがありますよね。
また、制度上では「申請ありき」のかたちになりますので、ご本人が希望されない場合は受け入れられないのが一般的です。
お父様の尊厳を尊重した上で申し上げますと、
1.食事に対する応援
2.認知症に対する支援
の2つがキーポイントになると思います。
1に対しては管理栄養士のサポートが重要となり、病状に応じたメニューをヘルパーさんに作りおきして頂いたり、介護食配送サービスなどの利用が必要ではないでしょうか。
ご自身での調理が厳しいということから、市販の惣菜やお弁当などを召し上がって体調を崩されているようにも思えます。
飲酒が最も病状に影響を与えますので、ここだけはご家族の方からの心のサポートが重要です。
2に関しては、ご本人は決して認めようとしないのが普通ですので、健康診断と称した通院のサポートや、住宅内の安全対策など今のうちから始められると良いかと思われます。
また、辛い話ですがお父様の認知症症状が悪化してしまった場合、お父様の財産管理をどなたが引き受けるのか、成年後見制度利用も視野にいれて皆さんで話し合われることが大切です。
63歳と未だお若いですがお父様の判断能力がはっきりしているうちに、ご本人の意向を伺って先の対策をしておかないと後から大変な想いをされてしまいます。
これらのご相談は地域包括支援センターに所属する社会福祉士や、独立型社会福祉士事務所、社会福祉協議会などがあり、弁護士や社会保険労務士でも成年後見を扱っている先生がおられます。
aririさんのように親が独居老人として暮らされ、心配されているご家族が全国にも沢山おられます。
ご家族で出来ること・ご本人が出来ること・外部サービスに依頼することをキチンと分けて問題点を探っていくと少しずつ先に進めると思います。
少しでもご参考になれれば幸いです。
評価・お礼
aririさん
2013/04/25 20:27お返事遅くなり申し訳ございません。
介護認定を申請し要支援でした。
施設入所も検討しましたが、金額的なことと、空きがないことで今できることは、やはり配食サービスを受けることでした。
ご回答ありがとうございました。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
本人の希望に振り回されない
老人とは、まわりの状況と自分の実情の差を把握できずに、自分の希望を押し通そうとする人です。なので、自分一人で暮らして行けると思っている老人が多いのです。
そう思いたい、希望と現実が混同している状況です。
ですから、わがままを言うようになったら、それは老化現象と判断し、周りはふりまわされないことが大事です。年齢と関係ありません。
面倒を見られないのなら、悩まず!これが大事です、悩むことを愛情だと錯誤する人が多いですが、悩んでいることは愛情ではありません。
お父様のお住まいの自治体に連絡、あるいは出向いて、事情を説明し、しかるべき
ケアマネージャーさんに、本当にできないことを、くわしく説明して
施設を紹介してもらうことです。
ウイルスに感染してしまったら、どこも引き受けてくれなくなり、あなたの生活は、全部破綻してしまいます。
評価・お礼
aririさん
2013/04/25 20:33お返事遅くなり申し訳ございません。
おっしゃる通り、かなりわがままで家族もストレスになってしまい、自分達の生活にも支障をきたしかねません。
最近は私自身もある程度接し方がわかってきました。
年齢的に若いことと空きがないことで施設入所は厳しそうです。市役所もあまり積極的ではありませんでした。
ご回答ありがとうございました。
回答専門家
- 黒澤 文子
- (東京都 / 英語講師)
- 英語ぎらいの大人のための「飛ぶ教室」 主宰者
英語でディスカッション!6000語の意味の言える850語で!
カタコトの英語で、相手の理解力にすがってやりとりをしている日本人をなんとかしたい!BBCが国際放送を始めるために選出した850語を、五感を使って全身で学べば、英語力ゼロからでも国際人になれます。社交英会話は今イチのIT関連、理工系大歓迎!
山中 昇
英語講師
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介護保険と有料介護でどれだけできるか検討しましょう
山中と言います
私は英語の専門家ですが、妻が介護福祉士です
病院の訪問介護事業を所長として立ち上げ、その後有料介護をやっています
その経験で問い合わせを読んでもらい、下記のコメントをもらいました
こうした相談が数多く寄せられるそうです
・ご本人が介護施設をかたくなに拒否しておられるようですから、在宅での対応を考えるしか方法はありません
・介護保険と有料介護を合わせて最大どれだけのことが家族でできるか検討するといいでしょう(受けるサービス内容とそれにかかる料金支払いとのバランス)
評価・お礼
aririさん
2013/04/25 20:22お返事遅くなり申し訳ございません。
有料老人ホームを検討しましたが、料金も高く到底工面できませんでした。年齢も若いということもあり介護保険も要支援で、市の指定のホーム(年金でまかなえる施設)も満員で入所できるまで今後何年待つかわからないということでした。
現状を維持するしかないようです。
御回答ありがとうございました。
三村 麻子
イベントプランナー
-
先ずは介護環境を整え、そこから再び、寄り添い始めてみては…。
看取りサポートの三村と申します。
親の老後に寄り添うことは、子供として当然のことだとは思いますが、
「寄り添うこと」と「振り回されること」は、まるっきり違います。
介護で最も重要なのは、継続可能な介護体制を作り上げることです。
頑張らなくては出来ない介護体制はいずれ崩壊します。
私は介護を大きく2つに分けています。認知症が伴う場合とそうでない場合です。
どんなに介護の状態が進んでいても、認知症を伴わない場合は、
自宅での介護が可能ですし、望ましいと思います。
しかし、アルツハイマー型認知症を若くして発症した場合は、
身体的機能が衰えるまで時間がかかりますので、
体力のある認知症患者の長期に渡る介護という最も難しい介護になります。
いずれ、24時間の見守りが必要になるこのパターンの介護は家族を疲労させ、
崩壊させてしまう可能性が高くなります。
また、火事を起こすなど、一人暮らしに依るリスクも非常に高いものがあります。
アルツハイマー型認知症は自宅での介護がとても難しいということを認識して下さい。
もしも、親を想い自宅介護を選択したとしても、24時間態勢の介護はいずれ
ギブアップをむかえ、親への愛情が減ってしまいます。
親を想うことで始めた自宅での介護であったはずが、親を憎むようにすらなりかねません。
そうならないように、早い段階での入所の手続きをお勧め致します。
入所強制は子供にしかできないのです。入所に向けての準備を始め、
そこから親に寄り添える環境づくりを行ってみてはいかがでしょうか。
入所先のアドバイスとしては、「費用が親の年金の範囲内の所」を多少時間が
かかっても考えていかれることをおすすめします。
また、若いうちはグループホームもよろしいかもしれません。
そして可能な限りですが、施設はあなたの居住区内が望ましいと思います。
なにかあった時、すぐに駆けつけられる距離だからです。
これも親に寄り添うことだと思います。
先ずは介護環境を整え、そこから再び、寄り添い始めてみては…。
補足
・入所を嫌がるのは、「施設」ではなく「環境の変化」に対してです。
アルツハイマー型認知症だけでなく、高齢者全ての典型的な反応ですので、
あまり心を痛めずにいらして下さい。
そして、親の希望通りが、親にとっての最適な環境とは違うこともあるということを知って下さい。
評価・お礼
aririさん
2013/04/25 20:48お返事遅くなり申し訳ございません。
かなり現実的なご回答でとても参考になりました。市の指定するホームは満員で今後何年待つかわからない状況でした。また有料老人ホームは年金受給額の倍以上でとても工面できず、今の所は現状維持の状態です。
しかし、介護の問題は抱えている家族でないとわからないことが多く(介護保険のしくみ等)とても勉強になりました。
日本中にこのような介護問題で悩んでいる方が大勢いらっしゃるのかと考えただけでも、日本の将来はどうなるのだろうと、余計なことまで心配になりました。
やはり自分の身は自分で守れるよう備え(お金)は大事ですね。
ご回答ありがとうございました。
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