対象:労働問題・仕事の法律
今年の2月16日から半年間の休職に入った社員がいます。
休職事由は「うつ症状」とのことで、診断書も提出されています。
10人に満たない事業所であることから、これまで就業規則をしっかりと
整えずにきており、休職や復職に関する規定もなかったため、
今回この社員が休職するにあたって休職の初期段階で以下のように伝えてあります。
・診断書に「6ヶ月ほどの療養が必要」とあるので、診断書が出た日付の
一週間ほどあとから休職扱いとする
・復職を希望する際には、復職希望日の一週間前までに、通常の業務が
できる程度に回復した旨の医師の診断書を提出する
・診断書が提出された場合も、会社が必要と判断した場合、
会社指定の医師の診断を受けその診断書を提出する
・休職期間が満了しても休職事由が消滅しない場合は自然退職とする
主要な部分はこのような感じで、その他休職期間の通算についてなどを伝えてあります。
それに対して社員からは確認した、承知した、等の連絡がなく、その後
弁護士を通して、「今回のうつ症状は会社の業務に起因するので、症状が
回復するまでは休ませなければならない」という連絡がありました。
それに対しては、「弊社としては業務に起因するものとは考えられないので
6ヶ月以上の休職は認められない」と返答しました。
ちなみに、休職前一年間の間に、残業をした日は3日程度しかなく
時間もすべて30分の残業です。
その後連絡はなかったのですが、先週になって「回復したので医師の診断書を
提出する。6月27日より出勤可能なので対処を願う」との連絡がありました。
それに対して、「会社指定の産業医との面談をおこなってください。それを踏まえて
最終的に会社として復職の可否を判断します」とこちらが返答したところ
「産業医との面談はする必要がないので拒否する」と返答がありました。
メンタル系の病気は外からは分かりづらく、復職後に再発、またはさらに悪化するような
ことがあっては良くないので、会社としても慎重を期して判断したい、また復職後の
安全配慮義務、職場環境配慮義務を実行するためにも産業医からの
アドバイスが会社としても必要であり、そのためにも面談を受けてもらいたいと伝えたところ
「安全配慮などは本人が必要としていないので面談の必要はない」と返答がありました。
補足
2012/06/30 22:14まだ、その面談の実施についてどうするか決まっていない段階で
6月27日を迎えたところ当の社員が朝から出勤してきました。
「まだ会社として復職可否について最終的な判断ができていない。
安全配慮、環境配慮などは必要ないと言われても、会社にはその義務がある。
そのためには復職を決める前に話し合っておかなければならないことがある。
それが終わっていない段階では復職を認められないので、
まだ仕事をしてもらうわけにはいかない。
早急に可否の判断ができるようにするので、それまで待っていてもらいたい。」
と伝えたところ、社員からは
「医師と弁護士から復職の許可はもらっている。何か疑問、質問、話し合いなどが
必要であれば弁護士へ連絡してほしい。」
との回答があり、結局はこちらが指示していない仕事を勝手に続け
職場の机から動かず、定時になって帰っていくという状態が
すでに3日ほど続いています。
おそらく、休職の原因になったうつ症状は会社のせいであるという思いが強く
このまま休職を続け自然退職になってはかなわないという思いがあると感じます。
ただ、当然のこととして、周りの社員たちもどのように立ち振る舞えばよいのか
非常に当惑しており、こちらとしてもこの復職を認めていない社員が勝手に居座り
他の社員へ業務上の話などをしているのを、どのように扱えばいいのか分からず
当惑しております。
「こちらが復職を認めていない以上、いくら会社に来てタイムカードを押しても
出勤した、勤務したという扱いにはならない」とも伝えてありますが
それに返答もせず、頑なに会社へ来て自分の机へ座ることを止めようとしません。
長くなってしまいましたが、以下の点についてご回答頂ければ助かります。
・診断書があろうとも、最終的に復職の可否を判断する権限は会社にあるのではないか?
(もちろんその判断が正しいかどうかを判断するのは司法と存じております)
・復職後の安全配慮、職場環境配慮が必要ないというような主張は認められるのか?
・認められないとすれば、そういった配慮義務を実行するための話し合いに
応じないことに対し、会社はどのような対処が可能か?
・復職を認めていないのに、勝手に出勤し、勝手に机に座って一日を過ごすことに対し
会社はどのような対処が可能か?
どうかよろしくお願い致します。
beatsaudioさん ( 東京都 / 男性 / 42歳 )
回答:1件

快眠コーディネイター 力田 正明
快眠コーディネイター
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休職させてもらえた会社への感謝の気持ちが伝わってきません!
eatsaudioさん
はじめまして。産業カウンセラーの力田正明と申します。
うつ病による復職体制のご苦労、経験しておりますので、十分お察しいたします。
今回の質問の情報の中で、感じたことを1点だけお伝えします。
1.今回の休職された方は、表現から推測するに、ご年配の方なのでしょうか?
細かい会社側の対応は、今までの経緯がわからないので、回答できなくて申し訳ありません。
ただ、お伝えしたいことは、この休職者は、自分の復職の権利ばかり主張しているように感じました。しかし、その間、その人の仕事をカバーする人への業務付加など、会社に多大な損失を与えている自覚がないように思えてなりません。
「復職を認めていないのに、勝手に出勤し、勝手に机に座って一日を過ごす。」ことは、言語道断です。
会社の指揮命令に従わないという点も、先方の弁護士との交渉材料になります。会社としては、居てほしい人材なのでしょうか? 復職して会社に貢献できる方なのでしょうか? そのあたりもふくめて、会社側の弁護士と検討すべき休職者の人柄のように拝読しました。
今回の回答が、 beatsaudioさんのなにか役に立つことができれば、嬉しく思います。
評価・お礼

beatsaudioさん
2012/07/01 22:09先生のご指摘どおり、会社側にとって本当に必要な人材なのかを判断したうえで
こちらも弁護士を通した対応を検討したいと思います。
貴重なアドバイスありがとうございましたm(_ _)m
(現在のポイント:6pt)
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