対象:年金・社会保険
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金融商品のリスクについて
julia-japan様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
以前にも何度か投稿いただき、回答を差し上げたことがあるようですね。
お問い合わせの円建て定額個人年金ですが、まず、「円建て」とわざわざ記載があるのは、「外貨建て」の定額個人年金もあるからではないでしょうか。
それと、「定額」の反対語は、「変額」です。
近頃のマーケット環境を考えると、「外貨建て」や「変額」の商品は、もうこりごり、という方も増えているはずなので、金融商品を売りたい側としては、「円建て」「定額」をあえてアピールしているのかもしれません。
なおこの商品のメリットは、満期時の受取額が、契約時に確定することです。
為替リスクもありません。
一方、デメリットは、その裏返しで、金利上昇時には、それに追いついていくことができない、円安になった時に為替差益を取れない、ということです。
また、中途で解約すると、解約控除があるため、仮に、金利上昇や円安に向かった時にも、動かしにくくなります。
では、今後、金利上昇や円安があるのか、という点に関しては、1~2年の期間で見れば、確かに可能性は低いかもしれません。
ただ、国の借金問題に対して、日本政府が、適切な対応をとらなければ、10年以内に日本国債は、暴落(金利上昇)すると指摘する専門家も少なくないです。
日本国債が暴落すれば、最近のユーロ安と同じ現象で、おそらく円安に向かいます。
最悪の場合、国内の金融機関がバタバタと倒産してしまうリスクもあります。
つまり、円建て元本確保型商品も、絶対安全とは言い切れないわけですね。
一般的に、金融機関は、直近で旬のものを案内する傾向にありますが、長期の視点で考えるのであれば、独立系FPのような人に相談した方がいいです。
独立系FPの場合、転勤等はなく、ご本人が希望する限り、継続的に相談を受けることになりますので、後々のことまで考えた提案をしてくれる人が多いと思います。
「人」に相談するか、「会社」に相談するかの違いですね。
以上、ご参考になれば幸いです。
評価・お礼
julia-japanさん
2012/01/18 22:27ありがとうございました。お礼が大変遅くなってしまい申し訳ありません。急な出張に出ておりました。
実は私もFPの方に相談させて頂きたいと思っていました。その点でのアドバイスも頂け、非常に参考になりました。やはり資産運用は難しいです。
現在、海外で仕事をしており、一時帰国の際にでも相談させて頂けるように調整したいと思います。
今回の円建て定額年金保険は見送る事にしました。今のような低金利では、長期のものを購入してもあまり意味がないように感じ、短期で様子見ながら今後どうするかを検討致します。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
松永 文夫
ファイナンシャルプランナー
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円建て定額年金保険
julia-japanさん、こんにちは。
FPコンサルティングオフィスの松永です。
まず「定額年金保険」とは、契約時に将来の受取年金額が確定する生命保険商品です。そして、据置(運用)期間中に万一のことがあった場合には、指定した受取人に死亡保険金が支払われます。
※一方、株式や外貨建て資産を運用対象として運用結果次第で受取額が増減する商品として「変額年金保険」があります。
定額年金保険には外貨建ての商品もあります。「円建て」と表記されているのは、通貨を明示しているだけです。為替リスクも無いということですね。
この商品のメリット・デメリットは次の通りです。
(メリット)
・相続時に生命保険の非課税枠を活用できます。
今は「500万円×法定相続人の数」が非課税枠です。・・但し、これは縮小の方向で検討されています。
・保険料の払込み期間中は、一定の要件(税制適格要件)を満たせば生命保険料控除(所得控除の一つ)の内の個人年金保険料控除が受けられます。
・受取りを終身にすれば、長生きリスクに対応できます。
(デメリット)
・一般的に、他の運用商品に比べてコスト高(返戻率が低い)です。
・将来のインフレリスクに対応できません。
・中途解約の場合、解約返戻金が払込保険料総額を下回ることがあります。
また、一般に定額年金保険は予定利率(積立利率)が据置期間を通じて固定されるため、利率が高いときに加入する方が有利となります。
現在のような低金利時に加入される場合は、変動金利タイプのものを選択されるほうが良いでしょう。
定額年金保険といってもさまざまです。是非、よく見比べた上で加入を検討してください。
また、ご承知の通り運用手段は他にも色々とあります。今は厳しい環境ですが、将来のインフレ対策も含め、引き続き分散投資を心がけることをお勧めします。
以上、ご参考にしていただけましたら幸いです。
FPコンサルティングオフィス 代表 松永 文夫
http://www.fp-consul.jp/
評価・お礼
julia-japanさん
2012/01/18 22:22ご丁寧にありがとうございます。急な出張の為、お礼が遅くなり大変申し訳ありません。
おかげさまで、メリット、デメリットが良くわかりました。
現在のような状況では、長期のものは購入せず短期で運用していく方が良いかと思いました。また仰られるように、株、為替も非常に厳しい状態ですが、分散投資を続けながら様子を見ていこうと思いました。
松永 文夫
2012/01/18 23:50ご評価をいただき、ありがとうございます。
今のような厳しい環境のときこそ、基本に立ち返った運用を心がけることが必要だと思います。
また不明な点等ありましたら、何なりとご質問ください。
(現在のポイント:-pt)
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