対象:住宅設計・構造
どうかご教授下さい。
現在自邸を建て直すため為確認申請中です。新居は木造2階建ての約40坪です。
工務店さんから図面一式頂き、自分なりに本やインターネットを利用し確認していたところ、金物伏せ図にて基礎に15kn用の引寄せ金物が計算上なくてはいけない所が10箇所位あり、基礎伏せ図をみるとその15kn用の必要箇所には全てアンカーボルト(16Φ L=500)が柱の両サイドに図示されています。土台と基礎を緊結するアンカーボルトは12Φ・L400と表記があります。この500という長さで柱と基礎を緊結することは出来るのでしょうか?長いアンカーボルト(L1000)を使用している所は4隅のうち一箇所しかありません。1
不安になり問合わせたところN値計算上問題ありませんとのことでした。計算上よくても、せめて四隅ぐらいは柱と基礎を緊結しなくてよいのかととても不安です。
アドバイスどうか宜しくお願い致します。
so1007さん ( 埼玉県 / 男性 / 36歳 )
回答:2件
![下大園 幸雄](https://d32372aj5dwogw.cloudfront.net/home/profile/front/html/img/professional/s/1324383563.jpg)
下大園 幸雄
建築家
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アンカーの埋め込みL
アンカボルトー13mm(Z仕様)は325mm以上基礎に埋め込みます。
通気基礎、土台の大きさから想定すると500mm位必要。
16mmの場合は400mm以上となります。HD部分は、土台の厚さ+金具になります。 設計士さんに確認してください。
金物を付けた部分は、同様に柱上も金具を付けないと意味ない事になります。
基礎に埋め込む場合の長さは、径の25以上です。強度とは関係ない。
参考にしてください。
評価・お礼
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so1007さん
2011/12/06 18:30埋め込み深さ等大変参考になりました。本当に有難う御座います。
![下大園 幸雄](https://d32372aj5dwogw.cloudfront.net/home/profile/front/html/img/professional/ss/1324383563.jpg)
下大園 幸雄
2011/12/07 11:31評価いただき有難うございます。
ホールダウン金物は、部屋隅部に入れるようにしています。
金物は、バランスよく配置すると効果が有ります。
地震の応力は、全体に伝わります。基礎と、土台、柱の金物位置は、筋かい(バランス配置)と連動します。計算で3本だったら4本(遇数)にする。他社との差別化になります。費用も微増です。
![富樫 孝幸](https://d32372aj5dwogw.cloudfront.net/home/profile/front/html/img/professional/s/1324366962.jpg)
富樫 孝幸
建築家
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N値計算について
こんにちは、プラネット環境計画の富樫です。
ご自宅を建てなおすと楽しい反面、
いろいろと不安なことも多いですね。
構造に関しては多くの方がなんらかの不安をもたれるようです。
さて、アンカーボルト等のご質問ですが
引き寄せ金物とは、ホールダウン金物と言われます。
木造在来工法の構造は
建築基準法の「告示1460号」に細かく定められています。
ひとつは、
接合箇所(土台と柱、筋交いなど)の部分的な場所によって
定められていて「別表」を見ればわかるようになっています。
たとえば、2階建ての1階部分の出隅の土台と柱は
ホールダウン金物などで緊結するなど、書かれています。
表を見て金物を設置してくので
結果的に出隅である四隅はホールダウン金物になります。
表を見るだけなので、引き抜きの検証はしません。
もうひとつは、
簡易計算で一本ずつの柱の引抜きを計算し、
引き抜きに耐えられる検証をする方法があります。
これを「N値計算」といいます。
これは設計者が引き抜きに耐えられる金物を選択してします。
結果として、金物の種類が少なくなるかも知れません。
このように木造の緊結金物の設置には「別表」から選ぶ方法と
「N値計算」による検証の方法があります。
表をみて入れていく方法と一本一本の柱の引き抜きなどを
簡易計算した方法ではN値計算のほうが合理的に検証したと考えられます。
工務店の方からN値計算書など見せてもらってはいかがでしょう。
評価・お礼
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so1007さん
2011/12/06 18:36ご教授有難う御座います。
N値計算書はもらっております。
N値計算上15KN用引寄せ金物が必要な箇所に、アンカーボルト16φL500が表記されています。このアンカーボルトは所詮、土台と基礎を緊結する役割しかないとなると、柱と基礎の緊結が必要なのではと思ってしまいます。
アンカーボルト16φL500は柱際2ヵ所にありますが、この金物が15KN用引寄せ金物の代用となることはありえるのでしょうか?
![富樫 孝幸](https://d32372aj5dwogw.cloudfront.net/home/profile/front/html/img/professional/ss/1324366962.jpg)
富樫 孝幸
2011/12/06 19:14メッセージと評価いただきありがとうございます。
N値計算書の金物が15KNのホールダウン金物であれば、
基礎伏図・土台伏図も同様の金物です。
現場も同様です。
アンカーボルト16φL500がホールダウン金物以上の接合方法になるのか
再計算してもらったほうがいいかと思います。
出来ないのであれば、N値計算上の15KNのホールダウン金物です。
(現在のポイント:-pt)
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