対象:住宅設計・構造
富樫 孝幸
建築家
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N値計算について
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こんにちは、プラネット環境計画の富樫です。
ご自宅を建てなおすと楽しい反面、
いろいろと不安なことも多いですね。
構造に関しては多くの方がなんらかの不安をもたれるようです。
さて、アンカーボルト等のご質問ですが
引き寄せ金物とは、ホールダウン金物と言われます。
木造在来工法の構造は
建築基準法の「告示1460号」に細かく定められています。
ひとつは、
接合箇所(土台と柱、筋交いなど)の部分的な場所によって
定められていて「別表」を見ればわかるようになっています。
たとえば、2階建ての1階部分の出隅の土台と柱は
ホールダウン金物などで緊結するなど、書かれています。
表を見て金物を設置してくので
結果的に出隅である四隅はホールダウン金物になります。
表を見るだけなので、引き抜きの検証はしません。
もうひとつは、
簡易計算で一本ずつの柱の引抜きを計算し、
引き抜きに耐えられる検証をする方法があります。
これを「N値計算」といいます。
これは設計者が引き抜きに耐えられる金物を選択してします。
結果として、金物の種類が少なくなるかも知れません。
このように木造の緊結金物の設置には「別表」から選ぶ方法と
「N値計算」による検証の方法があります。
表をみて入れていく方法と一本一本の柱の引き抜きなどを
簡易計算した方法ではN値計算のほうが合理的に検証したと考えられます。
工務店の方からN値計算書など見せてもらってはいかがでしょう。
評価・お礼
so1007 さん
2011/12/06 18:36
ご教授有難う御座います。
N値計算書はもらっております。
N値計算上15KN用引寄せ金物が必要な箇所に、アンカーボルト16φL500が表記されています。このアンカーボルトは所詮、土台と基礎を緊結する役割しかないとなると、柱と基礎の緊結が必要なのではと思ってしまいます。
アンカーボルト16φL500は柱際2ヵ所にありますが、この金物が15KN用引寄せ金物の代用となることはありえるのでしょうか?
富樫 孝幸
2011/12/06 19:14
メッセージと評価いただきありがとうございます。
N値計算書の金物が15KNのホールダウン金物であれば、
基礎伏図・土台伏図も同様の金物です。
現場も同様です。
アンカーボルト16φL500がホールダウン金物以上の接合方法になるのか
再計算してもらったほうがいいかと思います。
出来ないのであれば、N値計算上の15KNのホールダウン金物です。
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どうかご教授下さい。
現在自邸を建て直すため為確認申請中です。新居は木造2階建ての約40坪です。
工務店さんから図面一式頂き、自分なりに本やインターネットを利用し確認していたところ、金物伏せ図… [続きを読む]
so1007さん (埼玉県/36歳/男性)
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