対象:ペットの医療・健康
柴犬(オス)4歳が朝小刻みに震えていて嘔吐をしたので、病院にいき触診の結果、膵炎か胃潰瘍か腸閉塞ではないかということで検査のため入院をしました。
翌日の朝病院から散歩中に下血をしてぐったりしてしまい危険な状態だと連絡がありました。
造影検査を行い小腸付近で何か詰まっているということでした。危険な状態なので全身麻酔に耐えられない可能性があるとのことで、麻酔の量を減らし痛みを散らすために麻薬を使用して、手術を行いました。開腹したところ腸捻転ということで小腸のほとんどを摘出しました。
手術自体は無事に終わったみたいですが、5日経った現在でも眼球や耳はほとんど動かず、声を掛けても聞こえていないような感じです。立とうとすると後ろ足がよろけ、頭が支えられないのか頭から倒れてしまいます。
担当の獣医さんの話では、かなり危険な状態で緊急手術をしたので、脳神経に異常がでた可能性もあるとのことでした。実際のところ小腸の摘出手術で脳神経に異常が出ることがあるのでしょうか?治る可能性はないのでしょうか?
何かご回答の程宜しくお願い致します。
atomu77さん ( 埼玉県 / 男性 / 32歳 )
回答:1件

Re:犬の腸捻転術後について
腸捻転では、腸がねじれて血管障害が起こっており腸のほとんどが壊死しています。
症状として重度の吐き気、嘔吐、腹痛、沈うつが急激に起こります。
治療としては緊急手術が必要であり、腸を正しい位置に整復し壊死した腸を切除しなければなりません。
予後としては極めて不良で、大幅な腸切除を行った場合、残った腸からの栄養吸収・消化がうまく出来ない短腸症候群を起こすことがあります。
低血糖や電解質のバランス異常が起これば、発作やふるえなどの神経の症状も起こります。
その場合は点滴など非経口的に栄養を補う必要がありますが、十分な治療を施しても効果がみられないこともあります。
また麻酔の危険性に関してですが、今回のように緊急的であり状態が悪い場合危険性は高くなります。
麻酔は薬品により異なりますが肝臓や腎臓で代謝・排泄されます。
これらの臓器に障害があれば麻酔が体に残りやすく、麻酔の危険性はより高いでしょう。
脳神経の異常は手術が原因になっているとは断定できません。
ただ手術前の状態が悪かったとのことですから、体への負担は少なからずあったと考えられます。
現在の状況では主治医の先生とよくご相談のうえ治療方針を決める必要があるでしょう。
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