対象:財務・資金調達
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最近キャッシュフローについて勉強を初めているのですが、当期純利益に減価償却費をプラスするまでは、理解できたのですが、その後の部分が今一歩理解できません。現金や預金の入り払いのみと考えればいいのでしょうか?売り上げ債権の増加額や仕入れ債務の減少額などは、勘定科目でいえば、売掛金と買掛金のことと思っているのですが本当にそうなのか?自分の職場で利用している科目で、預り金(敷金)などはキャッシュフローの計算書にいれるものなのか?細かなところでつまづいて、どうしても、計算書を作成する手が止まってしまいます。新しくきた社長にキャッシュフローではないにしても、お金の出入りをトータルにお知らせしなければならない状態ですが、毎日の経理の仕事内の書類では、よくわからないようですし、自分でも、2.3か月分の出入りを予想することはできても、長期にわたって計算をすると、どうしてもゆきずまってしまいます。先に進むには、すこしでも、この内容を理解したいのです。どうぞ教えて下さい。
taputapu0208さん ( 北海道 / 女性 / 41歳 )
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キャッシュフロー計算書の作成方法について
taputapu0208様
はじめまして、税理士の及川と申します。
ご質問に回答いたします。
キャッシュフロー計算書(以下、CF)の作成方法については、二通りあります。
taputapu0208様が今勉強されているのは、間接法という作成方法です。
間接法は、貸借対照表と損益計算書からCFを作る方法です。
とても難しい作成方法です。
そこで、直接法という作成方法でつくってみてください。
以下、簡単に示すと
・売上の入金
・原価の支払
・人件費の支払(社会保険・源泉所得税を含む)
・経費の支払
・固定資産・有価証券などの購入
・固定資産・有価証券などの売却
・新規借入金
・借入金の返済
・上記合計(現預金の増減)
この項目の入出金を通帳・元帳から数字を拾って作成してみてください。
一ヶ月単位でCFを作るのなら、月初の現預金と月末の現預金との差額が、・上記合計(現預金の増減)になるはずです。
私がCFをはじめて作る方に教えるのは、通帳だけみて、上記項目ごとに集計してもらうことです。是非、やってみてください。
参考にして頂けたら幸いです。
補足
間接法について簡単に説明いたします。
・売上の入金・・・売掛金の増減
・原価の支払・・・買掛金の増減
・人件費の支払・・・未払人件費の増減
・経費の支払・・・未払金の増減
となります。
直接法がお金の流れ(フローの視点)から作るもので、
間接法はお金をもらう権利・支払う義務(ストックの視点)から作るものです。
ストックの視点から、お金の流れ(フロー)をみるので難しくなります。
評価・お礼
taputapu0208さん
2011/02/17 20:11本当にありがとうございました。さっそく作成してみます。難しく考えすぎていた気がします。経理の仕事をしながら、CFを作成しようとしているので、時間との闘いでしたが、これで、進む気がします。本当にありがとうございました。
回答専門家
- 及川 浩次郎
- (神奈川県 / 税理士)
- 株式会社スリーアローズ 代表取締役
税理士として、FPとして、経営計画と生活設計を複合的にサポート
お客様が目標を達成されたときの満足感、不安を解消されたときの安堵感を、ともにすることが使命。FPとしてのスキルも活かし、税金のみならず「お金」の専門家として、未来に軸足を置いたコンサルティングに注力。事業も個人もトータルにサポートいたします。
及川 浩次郎が提供する商品・サービス
相続に関する疑問にお答えいたします。どのようなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
須藤 利究
経営コンサルタント
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目的を明確にしたらどうでしょうか?
キャッシュ・フロー計算書は通常決算書と同時に作成します。
定点観測ですね。決算の分析には役に立つと思いますし
その課題を踏まえて、次年度の資金計画立てるべきでしょう。
しかしながら一番大事なのは、資金の管理をして
資金不足を生じさせないことだと思います。
キャッシュ・フロー(資金の流れ)=資金繰りと考えると
理解しやすいのではないでしょうか?
お金さえあれば企業は倒産しません。
資金繰り予定表は売上や収益目標管理のため最低向こう1年分は
作成が必要だと思います。
但し、一番の目的は資金がショートするか否かを予測することです。
チェックするのであれば
3ヵ月程度先の会社の資金がどれだけあるかを把握できれば十分では
ないかと思います。
結果としてのキャッシュ・フロー計算書より
生きた、今の会社の財政状態の把握が一番大事だと
思います。
評価・お礼
taputapu0208さん
2011/02/18 20:42お忙しい中、ありがとうございます。お金の流れを考えればよいのはわかっているのですが、どうも難しく考える癖があるようです。今はもっと簡単に考えて、資金の流れを確認したいと思います。
金 成一
飲食店コンサルタント
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キャッシュフロー計算書を簡単に考えましょう。
損益計算書、貸借対照表から計算しようとすると
混乱する人が多いのですが、そもそもキャッシュフロー計算書を
分解したものが、損益計算書と貸借対照表です。
その昔、使ってはいけないお金も使ってしまった
会社があったことから、損益計算書、貸借対照表ができました。
しかし、貸借対照表は使えるお金がどれだけあるかは
わかるツールですが、去年に比べお金がどれだけ増えたか
を知るには不便なツールです。それでキャッシュフロー計算書の
添付が必要になりました。
「今お金がいくらあるか」-キャッシュフロー計算書
「そのうち今年の儲け分はいくらか」-損益計算書
「今年払った(もたっら」うち、来年以降の
儲けにはねいさせる分はいくらか」-貸借対照表 となります。
ご質問の場合、「売掛金が増えるとキャッシュフローはマイナス」、
「預り金をなぜキャッシュフローに入れるか」などが迷っている箇所だと思いますが、
1.「売掛金が増えるとキャッシュフローはマイナス」
これは、キャッシュが出ていくというものではなく、
現金で販売したときに比べてマイナスになるという考え方です。
当期利益の中には、すでに販売している売上が含まれていますが
掛けであることは反映されていませんので、
キャッシュフロー計算書で反映させることになります。
2.「預り金をなぜキャッシュフローに入れるか」
預り金(敷金)は、損益取引ではないため、現金取引であるにもかかわらず
当期利益にその金額が反映されていません。
キャッシュフロー計算書は、すべての現預金取引を反映させないと
目的を果たせません。なので、そのような取引についても
キャッシュフロー計算書内で項目を作り反映させる必要があります。
補足
長期に渡り計算するときに、売上債権などの反映分に関して
どうしても行き詰ってしまう場合があります。
①で植えた売上債権⇒キャッシュフローマイナスとなりますが、
翌年には、さらに売上債権が増えない限り、この分でも
キャッシュフローマイナス計上はありません。
むしろ、翌年に今年度より売掛債権が少なくなれば、
キャッシュフロー計算書上は、「売掛債権減少分(-)」として
計上することになります。
なので、売上債権項目は期毎に考えると増減はあるものの、
長期で見た場合にはあまり現預金増減容認になりません。
長期的にキャッシュフローを考える場合、
金額が比較的見積もれる減価償却と借入金の返済について反映させた後で、
目標時点での貸借対照表予算を立てて、売掛債権や
預り金増減などの項目を反映させると、比較的わかりやすいものになると思います。
中期的な視点で見た場合、借入金の返済期間を
伸ばすことである程度キャッシュフローの改善は見込めますが、
他の貸借対照表項目による効果はあまり期待できません。
長期的にキャッシュフローを改善させる要因としては、
やはり当期利益を改善させなくてはなりません。
評価・お礼
taputapu0208さん
2011/02/24 14:17本当にありがとうございました。実は、現在もCF計算書を作成中です。自分自身で納得のいく、それでいて他人に説明できる表をつくろうとしており、時間がかかっていますが、やり抜くつもりです。そこで、疑問とかんじていた物事をクリアにしていただきました。本当にありがとうございました。会社の登記純利益はきっと、他社様からみて、びっくりするぐらいの利益がありますが、実利益というのでしょうか、預金に反映されず借金まみれなのです。きっと改善する箇所がこれで見つかるはずです。忙しい中ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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