対象:財務・資金調達
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金 成一
飲食店コンサルタント
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キャッシュフロー計算書を簡単に考えましょう。
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損益計算書、貸借対照表から計算しようとすると
混乱する人が多いのですが、そもそもキャッシュフロー計算書を
分解したものが、損益計算書と貸借対照表です。
その昔、使ってはいけないお金も使ってしまった
会社があったことから、損益計算書、貸借対照表ができました。
しかし、貸借対照表は使えるお金がどれだけあるかは
わかるツールですが、去年に比べお金がどれだけ増えたか
を知るには不便なツールです。それでキャッシュフロー計算書の
添付が必要になりました。
「今お金がいくらあるか」-キャッシュフロー計算書
「そのうち今年の儲け分はいくらか」-損益計算書
「今年払った(もたっら」うち、来年以降の
儲けにはねいさせる分はいくらか」-貸借対照表 となります。
ご質問の場合、「売掛金が増えるとキャッシュフローはマイナス」、
「預り金をなぜキャッシュフローに入れるか」などが迷っている箇所だと思いますが、
1.「売掛金が増えるとキャッシュフローはマイナス」
これは、キャッシュが出ていくというものではなく、
現金で販売したときに比べてマイナスになるという考え方です。
当期利益の中には、すでに販売している売上が含まれていますが
掛けであることは反映されていませんので、
キャッシュフロー計算書で反映させることになります。
2.「預り金をなぜキャッシュフローに入れるか」
預り金(敷金)は、損益取引ではないため、現金取引であるにもかかわらず
当期利益にその金額が反映されていません。
キャッシュフロー計算書は、すべての現預金取引を反映させないと
目的を果たせません。なので、そのような取引についても
キャッシュフロー計算書内で項目を作り反映させる必要があります。
補足
長期に渡り計算するときに、売上債権などの反映分に関して
どうしても行き詰ってしまう場合があります。
①で植えた売上債権⇒キャッシュフローマイナスとなりますが、
翌年には、さらに売上債権が増えない限り、この分でも
キャッシュフローマイナス計上はありません。
むしろ、翌年に今年度より売掛債権が少なくなれば、
キャッシュフロー計算書上は、「売掛債権減少分(-)」として
計上することになります。
なので、売上債権項目は期毎に考えると増減はあるものの、
長期で見た場合にはあまり現預金増減容認になりません。
長期的にキャッシュフローを考える場合、
金額が比較的見積もれる減価償却と借入金の返済について反映させた後で、
目標時点での貸借対照表予算を立てて、売掛債権や
預り金増減などの項目を反映させると、比較的わかりやすいものになると思います。
中期的な視点で見た場合、借入金の返済期間を
伸ばすことである程度キャッシュフローの改善は見込めますが、
他の貸借対照表項目による効果はあまり期待できません。
長期的にキャッシュフローを改善させる要因としては、
やはり当期利益を改善させなくてはなりません。
評価・お礼
taputapu0208 さん
2011/02/24 14:17本当にありがとうございました。実は、現在もCF計算書を作成中です。自分自身で納得のいく、それでいて他人に説明できる表をつくろうとしており、時間がかかっていますが、やり抜くつもりです。そこで、疑問とかんじていた物事をクリアにしていただきました。本当にありがとうございました。会社の登記純利益はきっと、他社様からみて、びっくりするぐらいの利益がありますが、実利益というのでしょうか、預金に反映されず借金まみれなのです。きっと改善する箇所がこれで見つかるはずです。忙しい中ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
最近キャッシュフローについて勉強を初めているのですが、当期純利益に減価償却費をプラスするまでは、理解できたのですが、その後の部分が今一歩理解できません。現金や預金の入り払い… [続きを読む]
taputapu0208さん (北海道/41歳/女性)
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