対象:住宅設備
回答:3件
漆原 智
建築家
3
Re.洗面化粧台の最適な高さについて
nnat@happyさん。
初めまして、アーバンプロジェクトの漆原と申します。
洗面化粧台の高さですが、一般的な既成品は、床から75センチ前後です。
造りつけでしたら、ご自身の体型に合わせて高さを決まられたらよろしいと
思います。
ごく自然に、洗面台の前に立った時、蛇口に手を伸ばした状態の肘の高さより
低くされると良いですね。
肘の高さより高く製作してしまうと、手を洗う時に水が肘のほうへ伝わってしまうからです。
ご自身の高さを計ってください。
洗面ボウルは、割れにくいもの。水栓金具は、金具の径にご注意頂くとよろしいですね。
ご参考になれば幸いです。
評価・お礼
nnat@happyさん
2011/02/07 18:53単に高ければ良いわけではない理由も教えていただき、よく分かりました。
ありがとうございました。
漆原 智
2011/02/07 18:57ご評価いただきましてありがとうございました。
小林 和教
建築家
1
最適な高さは、幾つかの高さを試みて。
小林和教建築設計事務所の小林です。
造り付け、オーダーでつくられるのであれば、自由に設定できますね。
あなたにとって最適な高さは、メーカー推奨の高さではありませんから、
旅行先で泊まったホテルの洗面カウンター高さ、台所の流しの高さなど、
試しに計ってみることをお勧めします。
メーカーの推奨する、あるいはセットされている高さは、おおむね低く感じます。
これまで幾つかの箇所で実測した高さでは、床から82センチくらいが私にはベストでした。
(私の身長は175センチです。)
腰も痛くなりません。
お使いの時に素足かどうかによっても、かなり違いましょうが、
私が設計した多くの場合、80センチを標準的な高さにしています。
洗髪も機能として採り入れるとき、キッチンのシンク(流し)の高さも参考になろうかと思います。
最適な高さを探る試みにかなうものはありません。是非、試してみて下さい。
評価・お礼
nnat@happyさん
2011/02/07 18:59早速、休日にショウルームに行き高さを変えられる設備を使い最適な高さを確認しました。
数cmの違いで使用感が大きく異なることがわかりました。
ただ、妻と身長差があるので高さをどうしたものか迷っています。
ありがとうございました。
小林 和教
2011/02/08 09:58評価いただきありがとうございました。
私が洗面カウンターを高く設定するきっかけは、身長155センチほどのクライアントの奥様からのご要望でした。メーカーの推奨する75センチほどの高さでは『腰が痛くなる』とのこと、そのかたには、結局82センチの高さにしました。
メーカーが推奨する高さで多く耳にする理由は、洗面の際、雫が肘に伝わるからだといわれますが、顔を洗う時の肘の高さは腰高さより下がることはないのです。顔を上げタオルを使おうとするときは既に動き始めていると考えてみて下さい。
追加コメントが長くなりました。
「ご自分の使いやすさ」を大事になさってください。「標準」に合わせる必要はないのですから。
島崎 義治
建築家
7
「最適の基準」をどこに置くか・・・・
お二人に最適の高さの洗面台を、、、、そして素敵なパウダールームを考えていただきたいと願って、回答させていただきます。
一般的には75cmから85cm程度の範囲から適当な高さを選ぶことになりそうです。
自然に立って、軽く手を下げて、その手で水栓をひねってみたり、手のさきを少し動かすことのできる位置がまずは最適の位置ではないでしょうか。身長や腰の高さ、手の長さによって異なってきます。
個人によって異なりますので、お二人のこの寸法が異なる場合に、適切な高さをどのように調整して決めるかが決め手のように感じます。お二人に適切な寸法を決めることが結構難しいかもしれません。既製品のように不特定多数のなかで最大公約数に合わせることの方が意外に簡単だったりします。
大学での授業ではまず最初にこうした寸法を学生自身に測らせ、建築家として動作にかかわる寸法を体得させています。その時にいつも、人によってこんなにも違うのかと実感させられます。
また、
使う内容によっても異なりますので主となる機能を決める必要があります。
洗顔を主に考えるともう少し高い位置が必要ですし、カウンタートップよりも洗面ボウルの底の少し低い部分がその基準の寸法になるようにも感じます。蛇口をひねってみたり、水をすくってみたり、頭を下げてみたりする、その寸法をお二人で測ってみてください。
さらに、
パウダールームとして、ここでお化粧をなさるのであれば、椅子に座るという動作が加わります。85cmだと少し高いので椅子の高さで調整することになるかもしれませんね。この寸法もお二人で寸法が異なります。
また、この場合はカウンターの下に足が入るスペースが必要となります。
ボウルについては洗髪のためには大きな容量のものが必要になると思います。基本的にはカウンターとボウルとを組み合わせて設計しますが、大きくて一体でかっこいいものもあります。http://www.cera.co.jp/product/series.jsp?subCategory=underCounter&category=basin&series=starck3フィリップスタルクというデザイナーのものです。このような輸入品も結構使いやすくなりました。他にもいろいろとあり、イメージも豊かですのでご参考までに。http://www.cera.co.jp/
水栓金具については給湯設備が不可欠で、混合水栓でかつハンドシャワータイプが使いやすいように思います。
補足
すまいを設計するということはとても楽しい作業です。ぜひ、いろいろと試行してください。相反する条件や結果に悩むこともありますが、両者を満足させる素晴らしい方向が必ず生まれるものです。そのお役にたてれば、幸いです。
評価・お礼
nnat@happyさん
2011/02/07 19:03早速、ショールームに確認に行きましたが、二人の最適な寸法をどこに落ち着かせるのか迷うところです。
高さ一つとっても難しいものだと実感しました。ありがとうございました。
島崎 義治
2011/02/07 21:17コメントならびに評価ありがとうございます。
住まいは長く付き合うものですから、あまりぴったりとはまりすぎないファジーさも必要ですが、しかし、きめ細かなこだわりも大変重要です。その微妙なバランスが難しいところです。
ぜひ、お気軽にまたご質問ください。東京での設計活動の傍ら、愛知県岡崎市で教育活動を行っています。
(現在のポイント:1pt)
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