対象:住宅設備
マンションのオプションとして、洗面所の鏡にくもり止めヒーターを設置しました。しかし、いざ使おうと思ったところ、身長155cmの私は目や眉あたりから上しか見えません。デベロッパーさんに問い合わせたところ、測定に来てくれ、設置高さは規定通りとの回答でした。それでも、オプションなのに使いものにならないということに、いまひとつ納得しかねております。そこで質問ですが、くもり止めヒーターの設置高さに基準はあるのものでしょうか?ご教示いただければ幸いです。
以下、時節柄ヒーターをONにして、ガラスの暖かい部分を触って確かめることしかできないため、だいたいの計測値となっております。参考になればと思います。
・くもり止めヒーターの高さは、床から約142cm(ヒーターの底辺)~184cm(ヒーターの上辺)。
・洗面台の高さは、シンク周りが80cm、壁側は段差があり少し高い82cmくらい。
・シンクの最も高いところ(82cm)から、6~7mmの所から鏡になっています。
鏡は大きな1枚もので、壁面一面に張り付けてあります。
・ヒーターの底辺は、鏡の底辺から57~58cmのあたりにあります。
・ヒーターの高さは40~42cm位です。
苔玉さん ( 栃木県 / 女性 / 51歳 )
回答:1件
毎日使う洗面化粧台
はじめまして やすらぎ介護福祉設計 斉藤と申します。
洗面化粧台は毎日使用するものですので、高さが合わないのはストレスの元になりますね。
戸建て住宅に使用されるメーカー既製品の洗面化粧台も、商品によってガラスの大きさや高さが違い、カタログを比べる限りでは中央部に「くもり止めヒーター」が内臓されているのが殆どです。
苔玉さんはマンションの洗面化粧台とのことで、造り付けタイプのカウンターに壁面全面鏡のようですね。
各寸法から追うと、後づけの「くもり止めヒーター」の高さの中心を床から160センチ前後として設定しているようで、既製品の洗面化粧台についている「くもり止めヒーター」の高さよりは10センチほど高めの設定かもしれません。
全面壁付けの鏡にヒーターを設置する場合、壁に固定用木桟でガラスを固定したりするので、桟の間にしかヒーターを入れられない事情があるように思えます。
一つの打開策としては、鏡の上部を少し前に持ち出しに施工改修し、鏡を下向きにすると今まで高く感じていたヒーター面に顔が見えるようになります。
この手法は、車椅子使用のかたの洗面化粧鏡によく用いられ、健常のかたでも椅子に座った状態で鏡が見やすくなります。
最初は違和感を感じるかもしれませんが、背の低いお子さんからお年寄りまで使用するユニバーサルデザイン製品では一般的です。
ヒーターの高さを変えられるのであれば良いのですが、動かせない事情をデベロッパーさんに確認し、使い勝手の良い洗面化粧台に直せるといいですね。
ご参考になれば幸いです。
評価・お礼
苔玉さん
2014/07/08 11:44丁寧な回答をいただきありがとうございます。ユニバーサルデザイン製品や、鏡を下に傾ける手法があることを初めて知りました。実は、内覧会では気づかなかったのですが、入居後にくもり止めヒーターを使ったところ、ヒーターが曲がって取り付けられていたことがわかり(その時にはヒーターの高さには違和感を感じませんでした)、取り付け直しをしていただいた後に、顔をまともに映せないことに気付いたのです。ヒーターをつけ直す時、洗面所を見せていただこうとしたのですが、取り除いたガラスが割れていて危ないということで見せていただけませんでした。あの時、あえて強く申し入れてヒーター高さ確認まで思いが至ればこのようなことは避けられたかもしれませんが、何分素人のため、洗面所の扉を開けられないと言われれば、それに従うしかありませんでした。デベロッパーさんによると、再度ヒーターをつけ直す場合、多少は値引きできるかもしれないが無償ではできないと言われております。しかし、高すぎるくもり止めヒーターには、いまひとつ納得することができず、一般的なヒーター設置基準なるものがあるのかネットなどで調べたのですが、あまり参考になる情報は見つかりませんでした。そのため、専門家ProFile様に質問させていただきました。回答を参考にさせていただきます。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
(現在のポイント:-pt)
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