対象:住宅設計・構造
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2×4工法で注文住宅を検討しております。
勾配天井にして、そこにトップライトを付けたいと思っていますが、防火地域・準防火地域は勿論、22条区域でも耐火性の観点から、建築確認が厳しくなっており、認可がおりないと言われました。
しかし、今年になってから竣工した東京都内の注文住宅で何件も設置している例があるのですが、何か他の部分で(条件で)クリアすれば良いということなのでしょうか。
それから、吹抜け部分の天井を勾配にしたいのですが、構造の観点から、フラットの天井にしないといけないと言われました。どのような方法(補強)を施せば、実現することが出来るのでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。
SwedenHouseさん ( 神奈川県 / 女性 / 50歳 )
回答:2件

志田 茂
建築家
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トップライトについて
志田茂建築設計事務所 志田です。
http://s-coco.net/
サッシメーカーのカタログを見ますと、住宅用のトップライトのサッシは、「防火地域では使えない」と書いてありますが、それ以外、準防火地域、22条区域 では使える事になっています。私のところでも使っています。
天井を屋根の勾配なりに作る事は、通常可能です。
ただ、2x4の場合、工法として、天井の上の部分に水平に構造材が入るもののありますので、その場合には、その施行者が言うように、勾配天井はできない 事になります。
2x4でも、できるのですが、メーカーの認定工法ではできないかもしれませんね。
(私達が作る家では、どちらの話も問題ないんですが・・・)
トップライは、付ける場所や大きさを考慮しなければいけませんが、とっても気持ちがいいものです。
せっかく作る家ですから、ご希望が実現できるといいですね!
評価・お礼

SwedenHouseさん
2011/01/10 09:37ご回答有難うございます。
その後、設計士の方に色々と調べて頂き、トップライトはVELUXの物なら使えるということになりました。また、勾配天井についても、間取りを変更することで、自分たちの要望に近い形にして頂ける模様です。
御礼が大変遅くなりまして、申し訳ありませんでした。

志田 茂
2011/01/11 10:54建築法規がめまぐるしく変わる昨今、それまでできていた事が不可となったりという事があり、そうゆう流れの中で、設計側として、「できない」と解釈してしまっている部分も多々あります。
疑問を投げかける事で、解決に向かう事もあると思います。
これからも、素直なお気持ちを投げかけ、よりよい住まいを作ってください!

島崎 義治
建築家
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2つの問題を総合的に考えると
まず、どのような地域でどのような規模の住宅を建設されるかによって、少し変ってくるかと思いますが、
一つ目のトップライトの問題ですが、
耐火建築物や準耐火建築物等の耐火性能を必要としない住宅などでも、屋根の構造を耐火構造としなければならない例が出てきているようです。今私が計画している東京都港区ではそのような指導を受けています。
その場合、トップライトもある程度の耐火性能(例えば30分耐火)が必要になりますが、あるメーカーでは、アルミ枠の内側に鋼板枠を設ける事によって、「30分耐火」に対応することができるようですので、
基本的にはトップライトを設けられないということはないと思いますし、トップライトを設けるなど、住宅設計において基本的な必須事項であると思います。
2つ目の構造の問題ですが、
2×4の場合は水平の屋根材の方が構造的、工費的メリットが大きいのかもしれません。「注文住宅」と書いてありますが、本来の注文住宅=自由に設計できる住宅ではないのかもしれませんね。
この方向で住まい作りをお考えになるのならば、置き屋根というような方法があります。水平材の上にもう一つ屋根を架けるやり方です。全体に屋根を架けることもできますし、一部に屋根を架けることもできます。2×4の構造制限を考慮すると一部に屋根を架けることがいいかもしれません。
それから、この一部に架けた屋根の部分に窓を設けることもでき、トップサイドライトや腰屋根やドーマー窓といった類のものになりますが、それはトップライトに代わることのできるものと思います。
トップライトに望まれた点は何でしょうか?
空が見える、上から光が入る、風を抜きたい、、、、いくつかの理由でトップライトを希望されるかと思いますが、トップライトよりも、むしろ、このトップサイドライトの方が実はいろいろと使い道が広いもので快適性の高いものではないかと思っています。
これだと、耐火性能も30分耐火などといった屋根仕様の必要はなくなりますので、通常の窓で十分対応できると思います。
住まい作りには、しかも住まい手の要望を満たすような本当の注文住宅をつくるには、総合的に、そしてよりクライアントの立場に立った対応が必要となります。
ぜひ、十二分にお考えの上、進められることをお勧めいたします。
補足
回答が遅れ申し訳ありません。いろいろと難しい問題を含んでいて、簡単に答えられるものではありませんでした。
ぜひ、満足のゆくお住まいを考えてください。
評価・お礼

SwedenHouseさん
2011/01/10 09:44ご回答有難うございます。とても参考になるアドバイスで、感謝申し上げます。
私たちは素人なので、専門の設計士さんに「ダメです」と言われると、中々先に進みません。雑誌や展示場で見かけた実物を以ってしても、「家全体の構成によって決まるから、個々の部分のみを言われても何とも…」と言われてしまうと本当にお手上げです。
でも、島崎様が書いて下さったように、私たちにとっては一生に一度のことですので、辛抱強く設計士さんと話し合いをして、自分たちの希望する家に近付けるように努力していきたいともいます。
御礼が遅くなりまして、大変申し訳ありませんでした。

島崎 義治
2011/01/10 20:23ご返事、評価ありがとうございます。
本来、クライアントの立場に立って設計を行うべき設計士が、いろいろの立場を持つようです。よく話し合って、何度も打ち合わせを重ねて進めてくださいね。それが本来の住まいづくりだと思います。
また、何かありましたら、ご遠慮なくどうぞ。
(現在のポイント:-pt)
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