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対象:一般歯科・歯の治療

根管治療について

心と体・医療健康 一般歯科・歯の治療 2010/09/30 04:18

歯のクリーニングの際、2週間程前に3本ブリッジの不快感があったことを歯科医に伝えると、表面的には歯も歯茎もきれいで問題なし、とのことだったのですが、不快感がお湯による痛みで始まったことを告げるとレントゲン撮影となり、ブリッジを支える歯(#22)の根が何らかの理由で死んでいて根管治療を、とのことでした。
現在お湯冷水とも反応や痛みはなく、歯茎の腫れもなく、依然と変わりない状態です。免疫力で細菌の繁殖を抑えていけば治療は必要ないのでは、という人がいます。歯科医は、ブリッジを外すことなく穴から処置するのでたいした処置ではない、という言い方をしますが、この処置は、専門医にかかることになるので多額の費用がかかります。ほって置いてひどくなり、抜歯となって4本ブリッジを作り直すようになっても大変、しかし以前根管治療の失敗で外科的処置を経験、その時の苦痛も忘れられません。痛みや腫れもない場合でも、根管治療は絶対必要なのでしょうか?死んだ神経が炎症を起こさずにいることは可能なのでしょうか? ブリッジに穴を開ける事による弊害はないのでしょうか? 実際に、根管治療をせず、定期的にレントゲン検査で様子を見ていて長期に問題のない患者さんのケースはあるのでしょうか?

kotori8_8さん ( 東京都 / 女性 / 56歳 )

回答:4件

堀内 晃

堀内 晃
歯科医師

2 good

Re:根管治療について

2010/09/30 08:59 詳細リンク
(5.0)

はじめまして、長崎の堀内と申します。さて、お問い合わせの件ですが、ブリッジの土台の歯で神経が死んでいたということですね。
ブリッジに穴をあけて神経の治療をすべきかどうか迷っておられるということ、以前、神経の治療がうまくいかなかったのでなるだけ避けたいということですね。
もともと歯には無数の穴があり、口腔内の細菌は進入できるような状態にあります。ただし、これを神経のところにある白血球によって進入を防ぐ形になっています。ですから神経が死んでしまうと細菌の進入を許可することになり、もともと神経のあった部位では、神経組織の腐敗がすすでしまいます。そういった意味で神経の処置をしましょうということになるんですね。
治療については、通常は、ブリッジ自体をはずして根っこだけの状態にしてから根管治療(神経の治療)を行い、治療が終わったらまたブリッジを作っていくというのが一般的なやり方です。また、エラーが少ないです。
ただ、以前につらい経験をされていて経過を診たいということであれば、主治医の先生にお話されてもいいのでは、長期に安定するということはないと思われますが、気持ちにブレーキがかかった状態で治療してもあまりいい結果がでないことがあります。経過をみていて痛みが強烈に出てしまうこともあります。その一歩手前で気がつけばいいのですが、その時点で治療をされてもいいかもしれませんね。

補足

追加しますね。ブリッジに穴をあけるということは、神経の穴のところに通じる穴を作ることになります。治療後神経の穴までを詰め物でふさぐという方法も確かにありますが、あまりいい方法ではなく、あくまでも暫間的なものと思われたほうがいいでしょう。ブリッジの強度などについては、さほど問題はありませんが、治療後の神経のあった根管に再度感染する機会が増えることになりますね。

主治医の先生とよくご相談されてくださいね。

治療
痛み
神経

評価・お礼

kotori8_8さん

2010/09/30 11:20

堀内先生、早速にご回答下さり有難うございます。
治療のやり方に不安もあったので参考になりました。以前、4本の根管の1本がきちんと処理されていなかったため、再感染となり歯茎にメスを入れ根管をカットするという手術を受けました。その時の麻酔の不手際の怖かったことと手術後の涙の止まらぬ痛みは10年経った今でも忘れられず、再感染は避けたいところです。主治医と相談を重ねてみます。ありがとうございました。<(_ _)>

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袋 晃子

袋 晃子
歯科医師

- good

根の治療は全身への影響も考慮して

2010/09/30 09:37 詳細リンク
(5.0)

こんにちは群馬県前橋市歯科ラブアンドティースの袋 晃子と申します。

歯の歯髄と呼ばれる部分は、神経の他にも血管と結合織とい組織からなる複合組織です。
おそらく「根が死んでいて」とドクターが言っていらっしゃるのは根の先に
提灯のような病巣がついているのを見ているのだと思います。

歯髄の組織が死んでいく課程は細菌感染だけでなく、
化学的な反応(プラスチックの充填が良くあるケース)、
物理的な反応(強い咬み合わせなど)で死んでいくこともあります。
これらの場合は歯髄の壊死という表現をする場合が多いです。

どちらにしても病巣がある場合、通常は根の治療が必要になります。
神経だけならまだしも血管にそって広がってしまうので
病巣が心臓に影響する場合もあります。
免疫力でと言うのはおそらく段階的にはもう少し前の状態で
病巣などが無いときのことかもしれません。

根管治療の失敗での外科的治療も受けられていて、
たしかに大変だとは思いますが
根の治療をしないことのリスクの方が大きいと思います。

ブリッジに孔を開けることのリスクはあります。
今までよりも強度が無くなることが一番大きいリスクです。
また根の治療を定期的に見て問題ないケースというのも
もちろんあります。
一定以上は病巣が大きくならないこともあります。
しかしその病巣を取っておくことは長期的に見ると
やはり心臓などへの影響も考えると治療されることを
オススメします。

歯科ラブアンドティースはフクロ歯科医院の分院です。
http://www.owl.gr.jp/
歯科ラブアンドティース
http://www.loveandteeth.com/

前橋市
群馬県
治療
歯科
神経

評価・お礼

kotori8_8さん

2010/09/30 11:40

袋先生、早速のご回答ありがとうございます。
主治医はアブセスがある、と言っていました。何らかの理由で血液が止められて死んだ、ということでしたが、確かに不快感が出る前の一週間くらい、朝、目が覚める時に歯を食いしばっていたことに気づいてはいました。心臓病への原因となる不安は否めません。 現在不快感は収まっているので、治療方法の選択など、セカンドオピニオンを求めてみたいと思います。分かり易いご回答をありがとうございました。<(_ _)>

渡邉 征男

渡邉 征男
歯科医師

1 good

治療について

2010/09/30 13:38 詳細リンク
(5.0)

はじめまして。千葉県で開業しております渡邉と申します。気になりましたので、私なりの意見を記載させていただきます。

免疫力で細菌の繁殖を抑えていけば治療は必要ないのでは、という人がいます。
RE:私個人的な意見ですが、これは科学的な根拠は薄いと思います。神経が死んでいることが確定しているのであれば、基本的に治療は必要だと思います。

歯科医は、ブリッジを外すことなく穴から処置するのでたいした処置ではない、という言い方をしますが、この処置は、専門医にかかることになるので多額の費用がかかります。
RE:かぶせてある歯に穴をあけて根管治療をするのは簡単なようで結構難しいです。ブリッジを外した方がやりやすいのは事実ですが、穴をあけて治療することは間違いではありません。実際にアメリカでは治療費が高いので穴をあけて治療するケースは多いと聞きます。
ただし、かぶせものが外れやすくなったり、上からの漏れについては気をつけなければならないと思います。定期的なチェックは必須だと思います。
おっしゃるとおり専門医だと10万円位かかりますね。ただ、高いですが確実な結果のためにはやむを得ないコストかもしれません。保険診療、自由診療どちらを選択するにしてもラバーダム防湿、マイクロスコープ、アメリカの歯内療法の教育を受けている医療機関を受診するべきだと思います。
大学病院の歯内療法科(保存科)を受診するのも一つの選択肢です。大学病院は基本的に適切な治療を保険でやってくれますが、担当医の力量にばらつきがあるのが問題です。

死んだ神経が炎症を起こさずにいることは可能なのでしょうか? ブリッジに穴を開ける事による弊害はないのでしょうか? 実際に、根管治療をせず、定期的にレントゲン検査で様子を見ていて長期に問題のない患者さんのケースはあるのでしょうか?
RE:日常的なレベルでは慢性化すれば症状も落ち着くでしょうし、進行がストップしているようなケースは実際に多くあります。ただし、細菌学的には口腔内細菌が全身へ移行する話も多くありますし、細菌学の権威の某歯科大学の教授の説明でも根尖性歯周炎の病巣からも細菌は血中に移行していると言われています。実際のところは何とも言えませんのでご自身の判断になると思います。ただ、もし私なら治療すると思います。

補足

最後に画像についてです。

当院の50代女性の患者さんの例です。
画像1は3、4年前のレントゲンで、右上1(画面では左側)はクラウンの裏から穴をあけて歯内療法を行ってありました。治療したのは10年以上前とのことです。(詳しくは忘れましたが、アメリカか他の日本の歯科医院でやったそうです。)特に問題なく経過しています。
画像2は左上の根管治療をおこなった術後4カ月のレントゲンです。(同じ患者さんでつ最近のケースです。)患者さんは数年前から当院にて定期的なメンテナンスを受けていますが、左上1(画面では右側)に根尖病巣(根の先の黒い部分)があることを以前から指摘しており今までは手をつけていませんでした。何となく患者さんが気になってはいたので結局最近になって私がクラウンの裏から穴をあけて根管治療を行いました。もちろんクラウンをやり直さないリスクなど色々と説明させていただき同意して頂いた上での処置です。一応黒い像は縮小傾向で経過観察を続けている状況です。

緊急性はないと思いますのでセカンドオピニオンや色々な情報を考慮してゆっくり決めても良いかもしれません。お大事になさってください。

私の作った歯内療法専門サイトです。参考の一つにしてください。
http://www.microendo.jp

長文で失礼しました。お大事になさってください。

治療
歯科
治療費
医療

評価・お礼

kotori8_8さん

2010/10/01 02:10

渡邉先生、有難うございます。実際の患者さんの例等、詳しい回答を戴き感激しております。歯内療法についての説明も先生のサイトで読ませていただきました。大変参考になります。現在、症状は落ち着いているので、この間に信頼できる医師の選択など、調べて後悔のない処置をしていきたいと思います。先生がお近くなら伺いたいのですが。。。残念です。ありがとうございました。<(_ _)>

渡邉 征男

渡邉 征男

2010/10/01 13:56

ご丁寧に評価頂きありがとうございました。良い結果になることをお祈り申し上げます。

神谷 忍

神谷 忍
歯科医師

- good

診断がとても大切です

2010/10/03 22:06 詳細リンク
(5.0)

はじめまして神奈川県藤沢市神谷デンタルオフィス 院長 神谷 忍です
まず診断順として、患者さんの訴えが温水痛の場合は、神経が生きているか、死んでいるか
正常なのか異常なのか、それともその中間の状態なのか、診断する必要があります。
まず歯科医は打診と根尖部の圧痛を調べます。
次にレントゲンを調べます。電気的歯髄診断は被せものがはいっているとむづかしいです
ほぼ診断がつくかと思いますが、最近ではさらにCTをとらせていただくと確実です

次に原因を考えます、かみしめも神経を刺激する大きな原因です
被せものが外れかかっていたり、根元が虫歯になっていることもあります

すべてに異常がない場合は、噛み合わせによる力によって不快症状がでているかと思われますので
歯ぎしり等をコントロールしたり、噛み合わせの調整で経過観察をします

神経が死んでいると診断されたら、根管治療をすることになります
現在はいっているBrのクオリティーや費用の問題によって、Brをはずすか、穴をあけて治療するか
患者さまと検討して決めます。前歯ですので、レントゲンやCTにて特別の問題がなければ、
穴をあけて治療することは十分可能かと思います。
Brに穴をあけることによる強度の低下はないとはいいませんが、ケースバイケースです。
どれくらいの精度でどんなセメントで治療されているか。全体の噛み合わせと、どれくらいBrに力が
かかっているのか、いちがいには判断できないからです。

年齢的には歯に亀裂がはいったり、いろいろ考えられますね。隣の歯が原因だったということもあります
とにかく、歯髄の診断がもっとも重要です

神経が死んでいる場合は、基本的には根の治療が第一選択ですが、ご本人的にあまり乗り気でなければ
少し経過観察でもかまわないと思います。その間に他の先生のセカンドオピニオンを伺ったり
してはいかがでしょうか。
咬んで痛かったり、たたくとひびいたり、歯肉がはれたり、ずきずきするようでしたら、
治療をするのが賢明かと判断しますが、歯が破折したりしてなければ、いきなり抜歯とかはないかと
思われますのでご安心ください

補足

このレントゲンのように誰にでも診断可能なくらいの根尖病変と、レントゲン上で明らかでない場合があります
ので、総合的な判断が要求されます

虫歯
症状
神経
年齢

評価・お礼

kotori8_8さん

2010/10/06 09:51

神谷先生、有難うございます。一時的に問題の歯がひびいたことはあり、ブリッジがきつくなって歯が矯正されたような不快感がありました。人(患者)は勝手なもので、痛む時は“早くなんとかしてください!”とお医者様に訴えますが、症状のない時に“根が死んでます、根管治療!では専門医に!”と簡単に言われてしまうと、本当に選択の余地はない?、と考えてしまいます。医師との信頼関係も大切と思いますので、来週にもセカンドオピニオンをお願いすることにしました。歯髄の診断を確実にしたいと思います。わかりやすいレントゲン写真の比較もなかなか素人が目に触れる機会のないもので、大変参考になりました。有難うございました。<(_ _)>

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