対象:住宅・不動産トラブル
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中舎 重之
建築家
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築35年の鉄骨造について
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外壁の雨漏りの現象を見て、先々の事を想定されているようですが、
当方の回答は、構造の技術者としての見解を、問題をひとつずつ取り上げて記します。
まず、外壁の雨漏りですが、外壁の仕上げがモルタルなのでしょうか、?
モルタル仕上げで、外壁にひび割れや亀裂があるのなら、
外壁の耐用年数が過ぎているいると判断して、外壁を全面的に貼り替えて下さい。
外壁がALC版なら、目地のシーリング材の劣化ですので、シーリングをやり直しして下さい。
屋上がたいら(フラット)ならば、アスファルト防水の立ち上がり(外壁側)に亀裂があります。
防水は、全面的に貼り替えになります。
鉄骨造の話です。
鉄骨の材料が重量クラスならば、建物の耐用年数は60年として、残り25年は有ります。
鉄骨の材料が軽量クラスならば、耐用年数は40年位ですので、建て替えを考えて下さい。
墨田区の地盤の話です。
地盤が軟弱地盤ならば、当然に杭基礎と推測します。
地盤が固い場合は、杭を使用しない直接基礎になります。
地盤の善し悪しは、区役所が公開している地盤調査資料で確認して下さい。
墨田区の地震の話です。
近々に発生する東京湾北部地震M7.0の震源地は荒川河口と思われます。
墨田区での揺れは震度6強(400ガル)の予想です。
建物の設計強度は、國の規準で震度5強(200ガル)で損壊しても、
倒壊しない事を前提にしています。
実際の地震が、400ガルならば、建物の揺れは國の規準の2倍になります。
本物件の建物が、近々に発生する地震に耐えられるか、否かを耐震診断する必要があります。
耐震診断の結果をみて、外壁の改修か、大規模修繕か、新規の立て替えか を判断して下さい。
当方は、鉄骨造の耐震診断と補強設計には実績があります。
参考に、当方のホームページを一読して下さい。
2015.3.2 中舎重之 ホームページ: スーパーフレーム「やすらぎ」 にて検索
評価・お礼
yoko888 さん
2015/03/04 00:24
わかりやすく、また詳細な説明助かりました。
先生のコメントで色々な角度から考える必要があることを知りました。
まずは耐震診断必要ですね、ありがとうございます
中舎 重之
2015/03/04 09:08
杭の話です。
耐震診断では、上部構造は数値化して判定しますが、
基礎と地盤は、マニュアルがなく、判定はコメントのみになります。
地盤の関係で、杭が必要か、否かの判定だけは是非にもコメントを求めて下さい。
もし、杭が必要なのに、基礎に杭が無い場合は、新規に建て替えを決意して下さい。
地震がない現状でOKであっても、ひとたび地震が起きれば、間違いなく建物は横倒しになります。
当方のコラム「50年前の新潟地震」に液状化で建物が横倒しなったケースを記述しています。
一読して下さい。
以上です。 2015.3.4 中舎重之
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yoko888さん (東京都/47歳/女性)
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