************************************************************
このたびの地震の被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、
犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
被災地におきまして、日夜を問わず被災者救助や災害対策に全力を尽くしていらっしゃる
関係の皆様に敬意と感謝の意を表すとともに、一日も早く普段の生活に戻れますよう、
皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。
************************************************************
あまりにも甚大な地震の被害で、やらなければいけないことに何となく手がつかない日が続いています。
本来この時期というのは、学校でも会社でも年度の切れ目ということで、進学、進級、就職、昇格昇進、ほか人事異動など、いろいろな動きがある時期です。新しい環境で希望に燃えて、という方々も多い時期なはずですが、今回のような事態だと精神的にも切り替えが難しいのではないかと思います。
私のような企業人事をお手伝いする立場だと、この時期は新入社員の方々と接する機会が多くなりますが、この4月に入社される皆さんは、卒業式が中止になってしまったり、家族や友人とゆっくり過ごす時間が作れなかったり、普通ならば流れの中で用意されていた気持ちの切り替えのための機会が失われていて、特に心の整理が難しいように思います。可哀想だし、大変だなと思います。
ただそれでも新しい年度は始まり、皆さんは新しい環境に入っていくことになります。
そんな中で思うのは、今回に関しては個人個人が強く意識して、自分なりに気持ちの切り替えをしていく必要があるだろうということです。いつものように流れにはまかせられないということです。
私も何事も手に付かないとは言いながら、いろんな人の顔を思い浮かべたり、お客様のため、自分のため、家族のため、他の誰かのため、などと言い聞かせながら仕事をしています。普通ならそんな事をしなくても大丈夫なのに、やはりショッキングなものを見すぎて、どこかで動揺しているのかもしれません。私のように大して被害がない者でもこうですから、さらに大変な思いの方々も沢山いらっしゃると思います。
特にこの4月から新しい環境に身を置く方は、「意図的な切り替え」を是非意識してもらえるとよいと思います。もちろん例年より時間がかかるかもしれないし、実際はなかなか難しいかもしれません。自分だけで解決できなければ、人に相談したりする必要もあるかもしれません。
ただそれぞれが意識することだけは絶対必要であると思いますし、できれば周りの人たちも例年以上にフォローしてあげることが必要ではないかと思います。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム
「管理職になりたくない」の気持ちを変えられるか(2024/03/20 21:03)
有名店の店主がいう「得する客」の話(2024/01/17 23:01)
「厳選採用」とは反対のやり方(2023/12/13 18:12)
身近には意外に少ない「ダメ出ししてくれる人」(2023/11/30 11:11)
「アットホームな会社」とは何なのか(2023/11/15 18:11)
このコラムに類似したコラム
「プレミアムフライデー」が消えてしまった理由 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2022/11/03 10:42)
オフィス環境から見える社風や雰囲気 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2013/08/12 08:00)
「規則正しく」も良いけれど・・・。 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2013/06/17 08:00)
「無気力なリーダー」はどうして無気力になったのか 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2013/06/03 08:00)
新入社員がやけにこだわる「仕事とプライベートのケジメ」 小笠原 隆夫 - 経営コンサルタント(2013/04/29 08:00)