妊娠に導く「妊活血流」 - 冷え性・婦人病 - 専門家プロファイル

奈良 修次
ナラ鍼灸院 院長
大阪府
鍼灸師 臨床検査技師

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:体の不調・各部の痛み

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

妊娠に導く「妊活血流」

- good

  1. 心と体・医療健康
  2. 体の不調・各部の痛み
  3. 冷え性・婦人病
温熱治療 婦人科 不妊

「妊活血流」といえば、驚かれるかも知れませんが、ART反復不成功例に置いては「血流」を語らずして妊娠成功はありえないからです。何故ならば、妊娠を困難にしている不良卵や着床障害において定められた期間、血流を定常状態に導くことで、妊娠率を高めることができるからです。


自然妊娠やART(補助生殖技術)での妊娠であっても、妊娠できるかどうかは良質な受精卵(胚盤胞)ができるかどうかで大部分が決まります。また、良質な受精卵(胚盤胞)ができなければいくら上手に子宮に戻しても妊娠成功とならないことがあります。


妊娠成功を確実にする一番の要因をあげるなら、「どこにでも着床できる元気な卵子を育てる」ことです。元気な卵子を育て、胚移植が着床成功の鍵となる5日目までに体外で培養できる限界のステージである「胚盤胞」へ到達せることです。


そのためにどの様な日常を送ればいいのか

「排卵から溯り二次卵胞前から卵巣の環境を良好にすることです。」何としても、元気な卵子を育てあげることが肝心であるので、卵子を排卵する成熟卵胞(グラーフ卵胞)を育てる卵巣の環境を少なくとも90日間は良好に整えることが第一になります。


卵巣の良好な環境を作る「妊活3現象」

①卵巣周辺の血流を良くする。②卵巣を冷やさない。(外腸骨静脈が卵巣のわきを通り卵巣を冷やす)③卵巣を交感神経緊張状態を継続させない副交感神経優位をおこたらない。この3つの現象をいいます。


「妊活3現象」の効果と思われる症例

例1.6年以上の長期にわたり妊娠が上手くいくことがなく、採卵3回を重ねても良好胚が得られなかったが ⇒「妊活3現象」90日で「5日目までの培養で胚盤胞に到達」する元気な卵子が得られた。

例2.クリニックを換え体外受精(ロング法、アンタゴニスト法、ショート法、)をのべ11~18回を重ね妊娠できなかったが ⇒「妊活3現象」180日で「妊娠」できた。


「妊活3現象」は、卵子と同様に子宮にも良い環境となります。①②③は卵子や子宮にとって妊娠前の好準備となり妊娠成功につながる力となります。


「妊活3現象」の環境作りに最適な温熱療法

不妊温熱療法には温水療法と遠赤外線療法とがあります。温水療法には半身浴療法と全身療法があります。遠赤外線療法には局所療法と全身療法があります。


二つの温熱療法の大きな違い

熱伝導率が大きく違う。空気に比べて水伝導率は約25倍、深部体温の上昇速度では遠赤外線の約5倍といわれています。体温を1℃あげるのに、「温水では41℃では約10分」「遠赤外線では最大パワーで約50分」と5倍かかります。 

不妊温熱療法で効果を上げるために最も大切な部分で身体を温めた後の「安静保温」があります。温水療法ではありまが、遠赤外線療法ではありません。 

「安静保温」は身体を温める加温よりも時間を要します。多くの患者さんとなると対応が難しくなると考えられることから私の知る限り不妊専門クリニックでは行われていません。家庭で行う場合は逆で問題なくスムーズに行うことができます。

いずれにしても、体質を改善し良質な卵を作ろうとするならば「安静保温」は必要不可欠なのです。


家庭で行う温水療法での「妊活90日プラン」

「妊活90日プラン」とは、お風呂(浴槽)を加温装置として、「妊活3現象」を90日間つづける「入浴」と「安静保温」からなる不妊温熱療法をいいます。このプランは、優る、気軽、経済的と三拍子整った不妊治療を受けている者にとって優しい妊活プランといえます。


「妊活90日プラン」が可能な症例 

1)体外受精を10回以上経験している。

2)体外受精で採卵回数が2回以上経験している。

3)排卵誘発法を繰り返している。

4)妊娠成功の要、培養5日目に胚盤胞に到達しない。

4)胚移植での右卵巣の卵胞が大きくならない。

5)ARTで不妊治療を受けていて体脂肪率が30%を越えている。

6)妊娠不成功の障害の原因が分からない。

7)器質的疾患がなく35歳を越え自然妊娠を希望して半年以上になる。

8)不妊治療のスタートを考えている。(受診からさかのぼり90日以上前)


障害によって治療法を選択するのですが、検査には異常として表れないことや生活習慣の上でのことで障害となっている場合はその原因が分からない場合があります。これらの場合、右側卵巣の卵胞を良好とするために上記①②③での環境作りを90日間毎日継続します。

なぜなら、右側卵巣の卵胞から排出された卵子は妊娠率が高いことが分かっているからです。


「妊活血流」教室をオープン

体外受精反復不成功例からの卒業には良好な卵胞が直結します。妊娠成功には①右側の卵巣の良好な環境作りと②良好な胚盤胞作りが重要です。①②の解説と個人プランの作成の場所として南・北教室をオープンしました。


現在、全国的に行われている不妊クリニックでの温熱治療併用を広めた草分け的存在。不妊温熱治療の分野では第一人者である者として妊活教室での出会いを通じてあなたにマッチした「妊活血流」を責任を持ってプランします。


プランには元気な卵子を育てる「卵修復プラン」と着床障害の克服となる「着床成功プラン」があります。二つのプランが相乗作用となり妊娠成功を高めます。


南北教室の開催情報

ナラ鍼灸院院長 奈良修次

このコラムに類似したコラム

一気に妊娠する方法 奈良 修次 - 鍼灸師 臨床検査技師(2016/04/23 18:21)

baby「妊活血流」教室の役割 奈良 修次 - 鍼灸師 臨床検査技師(2015/04/13 11:50)

着床や妊娠成立に左右差があることをご存知ですか[不妊治療] 奈良 修次 - 鍼灸師 臨床検査技師(2013/04/17 10:00)

妊娠のチャンスを高める実用冊子「臨床入浴」 奈良 修次 - 鍼灸師 臨床検査技師(2013/03/26 17:00)

妊娠成立に「通例」「グローバル」「ハイテック保温」があります 奈良 修次 - 鍼灸師 臨床検査技師(2017/05/11 11:45)