- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
03-5803-2500
対象:お金と資産の運用
こんにちは!
今日の東京地方は、穏やかな天気となっています。
反面、日経平均株価は「乱高下」、特に5月23日の1143円の下げに続いて、30日には737円の下落となりました。
アメリカの金融緩和終了への憶測や「円高」に振れたことへの危惧など、市場では様々な見方がありますが、私はもっと単純に考えています。
いままで、きちんとした根拠もないままに、期待値だけで半年間に約8割も株価が上昇したわけですから、ここにきて、2000円程度株価が下がったとしても、ある意味起るべきしておこった“下げ”ではないかと思うのです。
今まで、閉そく感からの解放と期待値だけで、「どこまで上がるか」、「我慢できるか」の“チキンレース”をしていたわけですから、いったん下がり始めれば、投資家心理が働き、ただでさえ“価格変動性”が高まっている投資資金が利益確定に動くのは、当然と言えば当然の結果といえます。
今後は、言うまでもなく、“日本の経済成長”が期待値通りに実現されていくかどうか、市場の注目はその“一点”でないかと思います。
そして、現在、この日本の株高のけん引役となっているのが、外国人投資家です。5月19日から25日の外国人投資家による日本株式の取引額は、過去最大規模となっています。
この動きは、昨年から始まっており、2012年末の外国人の日本株保有残高は、前年末比27%も増加し、83兆5560億円にまで膨らんでいました。
拡大した17兆円の内訳は、買い越しが2兆円、そして値上がり分が15兆円にも上っています。
しかも、上記は昨年末の数字ですが、今年に入ってからは、さらに8兆円以上の買い越しとなっています。
これだけ日本の株式を購入してもらうのは喜ばしいことではありますが、反面、“市場の変動要因”でもあることを忘れてはいけません。
持ち高が膨らんでいるということは、将来必ず利益確定の売りがあるということだからです。
日本のいわゆる“成長戦略”がうまく機能すれば、株価は今回のような調整を繰り返しながらも、引き上げられていくことになりますが、もし“期待値”だけで終わってしまうような状況になれば、外国人投資家は、容赦なく日本の株式を売ってくることでしょう。
本日発行のメルマガにも一部書いていますが、今の株式市場の特徴としては、
1.高速売買 2.外国人投資家 3.海外ヘッジファンド の影響により、“価格変動性(ボラティリティ)”が高く、資金の逃げ足が速くなっていることが挙げられます。
http://www.mag2.com/m/0000121186.html
従って、株式投資をされる方は、その点を踏まえた“売買ルール”を持っておくことが必須といえます。
時代の流れとともに、「資産運用」への取り組み方も、変えていく必要があるということですね。
それでは、今週も穏やかな週末となりますように!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
世界中の優良ファンドを用い、貴方だけの運用プランを提供します
信頼性や人間関係を重んじながら、「海外分散投資」のコンサルティングにおいて、“末永く”お客さまをサポートしたいと考えております。単なる金融商品の紹介ではなく、お客さまの「人生設計」に合った“あなただけのオリジナルプラン”をご提供いたします。
「資産運用」のコラム
「GPIFの2023年の運用実績」(2024/03/28 16:03)
「2024年のマーケット・経済動向」(2024/01/18 16:01)
「円キャリー取引」再来か!?(2024/01/11 17:01)
「低下が続く“円”の実力」(2023/11/14 18:11)
「対円で上昇するアジア通貨」(2023/11/02 18:11)
このコラムに類似したコラム
「マネタリーベース 過去最高155兆円!」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2013/05/10 11:19)
資産運用のリターン(収益率)は、コストを考えて設定ください。 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2012/04/23 16:00)
ヘッジファンドの世界とその浮き沈みが解る本 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2012/04/02 16:00)
「改めて、“海外分散投資”のメリット」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2022/02/24 17:26)
「ファンドラップの現状」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2022/01/13 17:41)