- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
今、学校で教師による体罰が問題になっている。
権威での威圧だの、愛情表現だの、立場、世代によって、見方が変わっているようだ。
遠い過去の話をお許し頂きたい。
小学校4年生の頃のことだ。
友達とふざけていて、教室の窓ガラスを割ったことがある。
その時の担任は、女性だった。
その時は、どう注意されたのか、全く思い出せないが、
同じ日、今度は着替えの時、なにかの拍子で、また教室の窓ガラスを割ってしまった。
今度は、担任の女性教師が飛んできて、いきなり平手で両ほほを叩かれた。
いわゆる往復ビンタというやつだ。
今思い出しても、2回目に、なぜ叩かれたのか、覚えていない。
少なくとも、2回目は、わざとではないと言い切れる。
今でも、あの時の場面がしっかりと思い出せるから、あの頃の自分にとって、よほどのショックだったのだろう。
なににせよ、理由を聞いてもらった記憶がないのだ。
いきなりの平手の往復ビンタだけを覚えている。
まぁ、理由は何であろうが、ガラスを割ったのは事実だから、悪いのは私だったのだろう、とは思うが・・・。
しかし、今は、通用しないと思う。
小学生の高学年ともなれば、話すこともしっかりしている。
ましてや、中高の学生ともなれば、分別も分かるはずである。
とにかく体罰というのは、その場に良い効果を与えない。
まずは、話を聞くことから始めるべきだ。
そして、本人に気付かせることが重要だ。
話は変わるが、今、会社の中でも、部下や後輩の指導に悩んでいることを耳にする。
どう指導したら良いか、分からないというのだ。
しかし、昔も今も同じである。
社会人なら、叱るだけなら言葉の暴力、前述の体罰と同じだ。
叱ったからと言って、すぐにできないものができるようになるものではない。
要は、本人に気付かせる(もしくは、本人が気付くように持っていく)ことが重要なのである。
そのためには、以下のことをオススメする(決して、そのままが良いというわけではりません)。
(1)部下、後輩の行動の観察記録をつけること(監視ではありません。気付いた時に、日時と事柄、周囲の状況程度をメモするだけで構いません)。
(2)一日に一回は、対面で話をする(まず、今日はどうだったか、本人の話を聞くことから始める。それから、指導する内容について、事実だけを述べ、本人の考えに耳を傾ける)。
(3)答えを強要しない。部下、後輩から、これからどうする、という意見を待つ。
(4)これからどうするという内容について、お互いが納得できたら、いつからを確認する。
(5)そして、次回の面談時に、決めたことができているか、確認をして、できていなければその理由を話し合う。
こんな具合でしょうか。
これは、相手が学生でも、社会人でも同じです。
そして、最も注意しなければならないのは、相手を尊重することと、事実に基づいて話すこと、中でも重要なことは、できるまでフォローする、そしてできた時に褒めることを忘れないことです。
また、会社の中では、その指導内容と評価を一致させることが、組織のモチベーションアップに欠かせません。
いかがですか。
貴方は正しい部下指導ができていますか。
その応えは、権限委譲しているほど、任せられる人材に育っている、ということになりますが。
営業全般支援、人材育成についてのご相談は、お気軽にどうぞ。
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