親と離れて生活している子供夫婦にとって、老いた親の面倒と見るのは想定しておかなければならない人生設計の一部です。
最も楽なのは、嫁さんの親と同居するタイプです。それも親の実家に転がり込むよりも親世帯に来てもらうパターンは、子供世帯の旦那にとっても居心地が悪いものではありません。その場合親世帯の遠慮が気になりますが、同居するための増改築資金を出してもらう等で、気兼ねなく同居出来る工夫をすると良いでしょう。
難しいのは旦那の両親と同居するパターンです。四六時中家にいるもの同志が、夫婦・親子と云う関係だけの、元来他人が一緒に住んでいる訳ですから、気に障りだすと箸の上げ下ろしまで気になります。
この場合は、一つの敷地に二棟の建物を建てるとか、それが無理であれば、一階二階で生活圏を分離する必要が生まれます。物理的な息抜きのスペースが必要になります。
それでも、折り合いが付かない場合は、施設のお世話になることです。今は社会的な制度として老人を介助する手段が幾通りも生まれていますから、悩まず行政に相談すると良いでしょう。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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