- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
今日から3連休の方も多いかもしれませんが、巷はクリスマスムードとなっています。今年もあと10日となりました。
やり残しが無いように、しっかり“セルフチェック”をして新年を迎えたいものです。
さて、日銀は20日に開いた金融政策決定会合で、追加の金融緩和策を発表しました。
主なポイントは、
1.「資産買い入れ基金」を10兆円程度増額し、総額101兆円とする。
2.民間への資金供給を増やすため、銀行への「貸出増加支援制度」を創設し、“無制限”に資金供給を行う(見込は15兆円程度)。
3.「物価目標」の設定について、1月の会合で結論を出す(1-2%程度)。
などです。
1については、増額する10兆円で、長期国債と短期国債を5兆円ずつ増額するとしています。
白川総裁は、財政赤字を穴埋めするいわゆる“財政ファイナンス”は行わないとしていますが、今後日銀が市場から買い取る予定額は約53兆円に達します。
現在の新規国債発行額を上回る規模のため、「実質的な財政支援」とみられる懸念もあります。
2については、伸び悩む銀行貸し出しを促進するための施策ですが、今回は海外への融資も想定しており、これにより供給した円資金からドルなどの外貨を買う動きが増加すれば、「円高」を是正する効果も見込まれています。
3については、今まで“目途”だったものを、自民党の安倍総裁からの強い要請により、“目標”の設定に一歩踏み出した格好です。
政府による金融政策への介入ともとれる動きですが、日銀法の改正までちらつかされ、安倍総裁の意気込みに屈した形となっています。
いずれにしても、これからさらに、日銀と政府の本気度が試されることとなります。
日本の財政、景気低迷、デフレ問題は、後に引き返すことができない状況なだけに、ここは「座して死を待つ」よりは、積極的に政策を推し進めてほしいと個人的には考えています。
「円高是正(円安誘導)」、「デフレ脱却」、「景気回復」
まずは、国中が一体となって、この目標達成に向け進んでいきましょう!
それでは、今週末も穏やかな日々をお過ごしください。
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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