買収ファンド側からみる「三洋デジカメ事業買収」 - 事業再生と承継・M&A全般 - 専門家プロファイル

萩原 貞幸
株式会社ファンドファンクション 代表取締役社長
大阪府
経営コンサルタント/起業家

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対象:事業再生と承継・M&A

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買収ファンド側からみる「三洋デジカメ事業買収」

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パナソニックが買収した三洋電機との重複事業を順次売却していっている。

 

今般、デジカメ事業をアドバンテッジパートナーズという国内屈指のファンドが買収するという。

 

ここで、最近はファンド悪のようなことが言われますが、

 

ファンドの機能として、

売主が売りたいタイミングで売りたい金額で合意すればハッピーですが、

なかなか合意するのは難しいためファンドが間に入って

時間的、金額的に調整するという機能がある。

 

今回、そういう点においてファンドの機能が発揮されている。

 

 

そして

 アドバンテッジの戦略としては、今回はPRが主でしょうか。

ファンドが動くぞというアピール。

 

買収金額は数億であるし、アドバンテッジが今までメーカーを買収することは

少なく飲食サービスが多いですから。

 

したがって、出口戦略としては黒字化した段階で即転売でしょう。

 

じっくり売上を向上させてからと考え、 

本デジカメ事業OEMで供給しているため 

海外に展開するという発想は出てくると思いますが、

なかなか難しいと考えます。

 

それは、発展途上国において こういう機器類は先進国の後追いにならないからです。

 

つまり、先進国においてはデジカメを使いはじめスマホ内のカメラの進化によって

デジカメが売れなくなってきたのですが、これと同じように、

先進国でもデジカメが盛り上がって、その次スマホでとはなりません。

 

発展途上国では、いきなりスマホになるためデジカメの拡販は難しいです。

 

以前、カラーテレビノブラウン管を作っている会社の買収を検討した際

 

発展途上国において、ブラウン管テレビの需要はまだまだあるかと思いましたが

 

ブラウン管飛ばして劇的に液晶になったということがありました。

 

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