- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
無敗脳ヨガ道場の辻です。
今、自律神経のバランスだけをみて、人の行動や精神について全て語ろうとする傾向がありますが、それはまず不可能といえます。
なぜなら、
自律神経は、体が興奮状態(交感神経優位)か、鎮静状態(副交感神経優位)かというようなことを大雑把にしか教えてくれないからです。
この交感神経優位な状態をピリピリした緊張状態として当てはめ、
副交感神経優位な状態をリラックス状態として無理やり当てはめて考える傾向にあります。
そうであるならば、イキイキした状態も交感神経が優位な状態ですが、これは緊張状態といえるでしょうか?
また、副交感神経が優位な状態では、リラックス状態というイメージがつきまといますが、無気力な状態とはどう違うのでしょうか?
これは、つまり、自律神経の測定では、今の状態が心地いいか、良くないかという「快適度」が測れないために起こってきます。
自律神経の「興奮-鎮静」モデルに「快適度」の概念を組み合わせると人の精神状態は下記の4つに分類できます。
①交感神経優位で快適度が高いと「イキイキ」した状態
②交感神経優位で快適度が低いと「ピリピリ」した状態
③副交感神経優位で快適度が高いと「リラックス」した状態
④副交感神経優位で快適度が低いと「無気力」な状態
つまり、「自律神経の状態」と「快適度」を組み合わせて考えることで、はじめて人の精神や行動についての説明が可能になってきます。
ただ、残念ながら今の生体計測機器では、この「快適度」は測れません。
当道場では、研究分野で採用されている手法を活用することで、「快適度」を明らかにすることを可能にしております。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした。
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