- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
仕事が忙しい時や、サッカーなどのロスタイム時など、成約や得点を追う立場にあるときなどは、
人間は、自律神経の中でも戦闘モードの交感神経の働きが強まります。
そして、その交感神経の働きにより筋肉が収縮し、筋肉は固くなっていくのですが、
特にリラックス状態からの筋肉の変化が著しいのはどこかお分かりになりますか?
それは実は、“眉間のまわりの筋肉”なのです。
よくスポーツ現場では、肩の力を抜きなさいといわれますが、 眉間の力を抜けば自然に全身がリラックスしていきます。
最もスピードを競う競技である100m短距離走でも、いかに表情を緩めるかということに重きをおきます。
スピードを高めるのには、表情をリラックスさせる必要があるというのは個人的にも面白い知見だと思います。
頑張らないといけないとき、人はつい眉間に力が入ってしまいがちですが、
それは、自分自身が頑張っていると思い込んでいるだけで
実際は、パフォーマンスの向上には逆効果ですので御注意ください!
人間には、緊張したとき筋肉が固くなるという生理的特性がありますから、
逆に緩めてあげると、脳は“今自分はリラックスしている”状態だと良い意味で勘違いを起こしてくれます。
ヨガのポーズや呼吸法にはこういった原理が多分に応用されています。
昔の人たちは、経験的に精神が落ち着ける方法を積み上げた結果、今のヨガが出来上がっていったのだと考えられます。
ヨガについてはまた別の機会に詳しく明記させていただきます。
いずれにしましても、忙しい時こそ眉間の力を抜いてみてください!
お友達や同僚同士で眉間の緊張状態をチェックしあうのも立派なリラックス・フィードバック・トレーニングといえます。
どうぞお試し下さい。 – 株式会社サイバー・ヨガ研究所 代表 辻 良史 - ➠ 『サイバー・ヨガ公式サイト』
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