相談内容:
<相談者>
年齢:40 職業:パート 身長:156 体重:50 結婚歴:2年
妊娠歴:なし
<気になる症状(チェック項目)>
(月経について)
期間6日間 初日の生理痛が重い(腹痛、だるい)
(基礎体温について)
持間期間6日間 初日の生理痛が重い(腹痛、だるい)
(基礎体温について)
未記入
(月経の状態について)
□月経血の量が少ないor少なくなってきた
□月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込み易い。
□月経前は過食気味or食欲不振
□月経痛がひどい
□月経前に不正出血がある
(その他)
□落ち込み易い
□排卵誘発剤を使用してもたくさん卵ができない
□月経がくるたびにがっかりする
□子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などがある
□卵や子宮内膜の条件が良くても着床しにくい
□水分をあまり欲しない
□寝不足の日が多い
□月経前に足がむくんで靴がきつくなる
□疲れ易い□足腰のだるさや冷えを感じる
□月経中にからだが冷える
□今までに排卵誘発剤などホルモン療法を行っていた
□風邪を引き易い
(漢方薬・サプリメントの使用有無)
葉酸・アミノ酸・コラーゲン
<回答>
相談者様が、現在気になっている月経前、月経中の不調や排卵誘発剤を使用してもたくさん
卵ができないなどから卵巣機能の低下やホルモンのアンバランスが可能性として考えられま
すが、それを少しでも改善するために自分でコントロールできるのは、まさに体質の改善
= 生活習慣の改善です。
卵巣の年齢は、実年齢と完全にはリンクしていせん。個人差がかなりあり、その差を生み出
す様々な因子の中でどのように生活しているかが深く関わっています。現在、多くのクリニ
ックが強い誘発で卵をたくさん採る方法をとっていますが、刺激を少なくして、数はすくな
くても質の良い卵を採るという方針のクリニックもあります。重要なのは、数よりも卵の質
なので、それを少しでも高めることに着目して、生活習慣の改善に取り組まれてはいかがで
しょうか?
生活習慣の改善 1 睡眠を整える
まず、自律神経に大きく支配されているホルモンのアンバランスを整えるには、睡眠がとて
も重要です。
寝不足の日が多いとありますが、睡眠によって多く出てくるホルモンのひとつである成長ホ
ルモンの分泌は、睡眠をとらないとかなり乱れることが分かっています。このホルモンは、
細胞分裂を促進し、傷ついた細胞を修復する働きがあります。それ故に、睡眠が不足したり
リズムが崩れると、身体は効率よく修復 されなくなってしまい、病気にかかるリスクが高
くなったり、妊娠のことで言えば、卵の生成や子宮内膜の調整もうまくいなかくなってしま
います。
生活習慣の改善 2 冷えを取る
また、挙げられている項目の多くが、冷えが原因となっているのではないかと考えられます
が、日常的に運動はされていますか?
冷えやむくみ、水分を欲しないなどから余計な水分が体の中に停滞している可能性も考えら
れます。筋肉の量が少なく、代謝の低い方は余分な水分を出しにくいため、体がむくみ、
そして体が水っぽいので冷えます。そして、体が冷えると免疫力も低下し、風邪もひきやす
くなります。
冷えとむくみを解決するために、まずできることは筋肉量をを増やすことです。
筋肉が増えると体温が上がり、基礎代謝が上ります。
また筋肉のポンプ作用で、静脈とリンパ管の不要な水や老廃物を排出する働きを活発化させ
むくみの改善も期待できますが、そのためには簡単に始められるウォーキングが最適です。
それに加えて体を冷やさない生活環境を整えること。まず、服装にはいつも気を配ることが
大切です。冷えが体内に入り込みやすいおなか、腰、足首、かかとは、どんな季節でもしっ
かりガードするようにしましょう。今ならちょっとした外出でもマフラーと手袋を忘れずに。
冷気が手首や足首から入ってこないような服装を心がけてください。
そして、入浴はシャワーですませず、できるだけゆっくりと湯船につかる習慣をつけてくだ
さい。
生活習慣の改善 3 規則正しい食リズム
そして、3つ目に重要なのは食事です。
1日3回、規則正しく食事をすることは体によいとよく言われています。その理由の1つに
私たちの体に備わっている生体リズムを正しく機能させることがあげられます。
体には、約1日を周期とする体内時計があり、このリズムが神経系、ホルモンの代謝を調整
して体の恒常性を保っています。
たとえば、いつも決まった時間帯に食事をとっていると体はそれを記憶していて、その食
事時間に合わせて消化酵素などを分泌して消化の準備状態に入ります。そのため、栄養素が
効率よく体内にとり込まれるのです。また腸の働きが規則正しく、活発になるので、便秘解
消効果も期待できます。つまり、規則的な食事は体のリズムを調節する大切な役割となるの
です。
また、体が1日に必要とする栄養素を過不足なく補給するためには、新鮮な食材を自ら調理
し、バランスよく食べることです。5大栄養素を過不足なく摂ることが食事の基本です。
野菜や果物に含まれるビタミンやミネラルは、抗酸化作用を高めます。
たとえ、サプリメントで補充しても、サプリメントで補充できない栄養成分は無数に存在し
ます。ですから、1日3食バランスよく食べることはとても重要です。
よりくまなく、しっかりと栄養補給をお考えであれば、妊娠前後に特化したサプリメント
「プレママプラス ママになりたい!」がおすすめです。
生活習慣の改善 4 自宅灸のすすめ
当院では自宅灸を患者様におすすめしております。最近では様々な家で簡単にできるワンタ
ッチ灸が普及していますので、是非活用してください。
当院の院長がまとめたお灸のツボの解説動画サイトがありますので、参考にしていただけれ
ば幸いです。 http://www.premamaplus.com/m_tsubo/
最後に
卵巣の機能を改善するには数か月の時間がかかります。安定したリズムを取り戻すまで、
焦らずにまず上記の4つの生活習慣改善項目を続けていくことで、今回気になる症状として
あげた項目が少しずつ改善され良い結果に結びつくことを願っております。
鍼灸師 中嶋 恵子
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