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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月22日更新

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野菜も肉も食べてガンに勝とう!ガンと食事の新しい考え方(4)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・さてそのように野菜離れ、果物離れの風潮とともにガンが急増している日本の現状ですが、その状況を打破するためには毎日の食生活を根本から見直す必要がありそうです。それでは具体的に、どのような食生活が望ましいのでしょうか。それを考える際に参考になる端的な取り組みの一つとして、ドイツ出身の米国人医師、マックス・ゲルソンが約80年前に開発した「ゲルソン療法」が挙げられます。

 

ゲルソン氏は、自身が野菜や果物をたくさん食べた時には体調が良く、肉や甘いものを食べた時には体調が悪くなることに気付き、自身の結核の受け持ち患者に野菜や果物をたっぷりと食べさせてみました。すると患者の病状が軒並み改善して、90%以上の患者の結核が治ってしまいました。80年前の当時は有効な薬もなく、結核が不治の病とされていた時代です。

 

それだけでなく、患者が結核と同時に患っていたガンも軒並み改善していたのにはゲルソン自身も驚きました。その臨床結果に基づき、ガン患者に対する栄養療法としてのゲルソン療法が研究され、多くのガン患者に応用されました。その骨子は大量の野菜と果物のフレッシュジュースを飲み、野菜と果物を食べ、塩分と動物性食品、各種添加物を徹底的に控えるというものです。

 

野菜や果物に多量に含まれるビタミンやミネラル、酵素、ファイトケミカル(植物性生理活性物質)が細胞内のクエン酸回路の代謝をスムーズにし、活性酸素の生成を抑制し、リンパ球やナチュラルキラー細胞の活性を高めるなどの作用を通し、ガンに対する免疫力を向上させます。また塩分や動物性食品の多量摂取がガンの発症を促進するとの考え方から、それらの摂取を抑制しようというのです。

 

我が国に於いてもゲルソン療法の信奉者は少なくありません。精神科医の星野仁彦氏は、自身の進行ガンを克服する目的でゲルソン療法を研究し、日本人向けにアレンジして世に広めました。ゲルソン原法ではフレッシュジュースを1日13回も自作して飲まなければなりませんが、「星野式ゲルソン療法」では、1日に3~4回にまとめて取り組みやすくしました。これによって星野氏自身もガンを克服したのです。

 

また外科医の済陽高穂氏は星野氏のゲルソン療法をさらにアレンジし、野菜と果物のフレッシュジュースと玄米菜食、ごく少量の魚介類を中心とした食事法をガン患者に提供し、末期ガンを含めて60%以上もの奏効率を挙げました。氏の臨床研究では、手術後のガン患者の5年生存率が52%と予想以上に低いことが判明し、ガン体質を脱却するために食生活を抜本的に改善しなければならない、と説いています・・(続く)

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