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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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野菜も肉も食べてガンに勝とう!ガンと食事の新しい考え方(2)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・そのような医療上の取り組みにも関わらず、ガンによる犠牲者の数はうなぎ上りで、多くの疾患の中でもその上昇カーブは際立っています。官民挙げてのガン対策の努力を、まるであざ笑うかのようなガンの蔓延ぶりです。そのようなガンの増加は、現代的な食生活や環境の悪化、増大するストレスなどが原因とされていますが、欧米など諸外国も含め、世界的な規模で一様にガンが増加しているのでしょうか。

 

その答えは「Nо」です。例えば米国もガンが多い国の一つですが、1990年代の半ばから実は米国民のガンによる死亡率が減少に転じています。ガンだけでなく、心臓病による死亡もそれに従うように減ってきています。元々米国人は先進諸国の中では肥満者が多いなど不健康な印象のある国で、実際に平均寿命も短い方でしたが、近年は様子が異なり、ガン死亡が減少するなど改善に向かっています。

 

そのように米国民のガンが減った理由は何でしょうか。一つには前述のように、世界に先駆けて進んだ禁煙運動にあるのは確かですが、それと並んで、政府や医学界が音頭をとって進めた「食生活」改善運動の影響も大きいのです。米国人の食生活というと、分厚いステーキにハンバーガー、フライドポテト、コカコーラなど、およそ不健康なものが並んでいましたが、最近はかなり変化してきています。

 

その変化の先駆けとなったのが、1970年代に上院議員によって発表された「マクガバン・レポート」です。これは肉食や揚げ物が多く高カロリーな食生活が米国人の健康を害していると考え、野菜や果物をたくさん食べて健康を取り戻そう、という政治的な呼びかけです。これに呼応して医学界や教育現場、企業、家庭などがこぞって食生活の改善に取り組み、その結果、米国人の毎日の食卓はかなり様変わりしました。

 

その柱の一つとなったのが「5A Day」運動です。すなわち1日に最低5皿(正確には5サーヴィング)の野菜や果物を食べましょう、というスローガンです。それと並んで「和食」が評価されました。例えば豆腐や納豆、切り干し大根、魚料理など日本の伝統料理が重宝されたのです。そのような改善運動によって、少なくとも裕福なアッパー層の食生活は、見違えるほどにヘルシーなものに変わりました。

 

もっとも米国人にとって、全てが上手くいった訳ではありません。ガンは確かに減ったものの、肥満者や糖尿病は相変わらず多く、引き続き米国人を悩ませています。その理由の一つとして、依然として多い砂糖や炭水化物などの糖質摂取が挙げられます。すなわち動物性脂肪の摂取は減ったものの、糖質の摂取量が相変わらず多いために、肥満や糖尿病などの問題が解決できていないのです・・(続く)

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