年の初めというのは、今年の目標や計画、過ごし方など一年全体のことを考える時だと思います。これはとても大切なことです。全体を考え、知ることで自分がしていることの意義や意味を明確にすることができるからです。
これは仕事でも同じです。昔聞いた例え話ですが、ピラミッド建造の石材を運んでいる労働者に何をしているか尋ねたところ、ある人は「石を運んでいる」と言い、ある人は「王の墓を建てている」と少し自慢げに言い、ある人は「国の歴史を作っている」と胸を張って言ったという話があります。
目先の日常に追われていると自分がしていることの意義を感じられなくなりがちですが、自分の仕事の先につながっている全体を知ることでモチベーションは大きく上がります。一人ひとりが時々立ち止まって全体へのつながりを意識するとともに、リーダー、マネージャーという立場の方々は、現場の“やる気”を盛り上げるために、日々の仕事がどのように全体につながっているのかをメンバーに伝えていってあげることも大切であると思います。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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