ミヤスはういろう!? 7月の米粉講座にて - 料理教室 - 専門家プロファイル

塚本 有紀
フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
大阪府
料理講師

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閲覧数順 2024年04月17日更新

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ミヤスはういろう!? 7月の米粉講座にて

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7月4日5日
米粉講座にて

米粉のファール・ブルトンとミヤス

ファールはブルターニュの地方菓子です。今日はこれを米粉で作ります。
ファールはフランの一種とされますが、私はあんまりぶりんと固いフランが得意でないので、粉は少ないめに柔らかい食感にしています。
外側がかりっとして、中の食感との対比もよくて、けっこうおいしいものです。


ミヤスはラングドックの地方菓子です。トウモロコシ粉の粥という辞書上の定義がありますが、大昔、新大陸からトウモロコシが入っているまでは「きびmillet」で作っていたために、ミヤスmillasというのだそう。
フランス各地にこのようなタイプのお菓子が名前を変えてものすごくたくさん存在するのですが、北上してきたローマ人がもたらしたもので、イタリアでのポレンタと同じような分類になるのだそうです。
クレープやクラフティ、フランなどの原型にあたる、古い、古いお菓子なのです。

こちらもこの前ラングドックで食べたように、中をぐんにゃり柔らかく設定しています。オレンジの果皮と果汁で少し風味を入れています。
「なんだか、なじみのある食感・・・」と、とある生徒さん。
「あっ、ういろう!」
ということで、全員がとても納得しました。たしかにういろうは米粉で作るのですから、よく考えたら当たり前。

ともに、万人受けするとか、「ものすごくおいしい!」というような存在でもないのですが、妙に後引く感じの素朴なお菓子です。

今回の講座は、「混ぜたら焼くだけ」の超簡単な授業だったので、アイスクリームのグラスでザートをおまけにしました。

カシスのアイスの底には米粉のクランブルが隠れています。ミントのジュレとブルーベリーのシロップ煮を添え、爽やかに頂きました。

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