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対象:心と体の不調

茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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サラサラ血液&スベスベ血管で病気知らずの身体を得る秘訣(3)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・心臓が力強く拍動する度に多量の血液が全身に向けて送り出されますが、その通路が他ならぬ動脈です。心臓が血液を拍出する力はたいへん強力で、水銀の柱を10cm以上も押し上げるパワーをもっています。我々が測定する血圧は、まさにこのパワーを測っていることになります。従って動脈はその強いパワーでも破れてしまわないように、静脈や毛細血管に比べてたいへん分厚く出来ています。

 

動脈の壁は内膜、中膜、外膜の3層構造になっており、最も内側に位置する内膜は一層の内皮細胞で構成されています。内皮細胞は直に血液に接しており、動脈硬化の程度を左右する重要な構成要素の一つです。最も厚い中膜は平滑筋で構成されており、動脈を収縮、拡張させる働きをしています。平滑筋が過剰に収縮すると血圧が上がり、弛緩すると血圧が下がります。最外層の外膜は動脈を外部から保護する役割をしています。

 

動脈を含む血管は全身いたる所に張り巡らされており、その総延長は約10万㎞、何と地球2周半に相当する長さになります。また内皮細胞の総面積は約7千㎡で、テニスコート約27面分に相当する広さです。血管の長さ、内腔面の広さなどを考えると、血管は人体最大の臓器、ということもできます。従って血管や内皮細胞に病変が発生すると、その影響は大なり小なり全身の臓器や組織に及ぶことになります。

 

血管内腔に面している内皮細胞には、血管の状態を維持するための機能が備わっています。一つは防御機能で、血液に存在する悪い成分が血管内に侵入してくるのを防いでいます。血液内には人体に必要な栄養素など有効成分だけでなく、過剰な糖質や過酸化脂質、各種有害物質などが少なからず存在していますが、内皮細胞はこれらが血管内に侵入して様々な障害を加えるのを防御してくれているのです。

 

一方で内皮細胞は自ら一酸化窒素(NO)を産生、分泌し、血管壁と血液に良い刺激を与えています。内皮細胞由来のNOは血管壁を拡げるように働き、血圧を低下させて心臓および血管へのストレスを減らします。また血液中に放出されると、血液が固まりにくくなり、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になる血栓の形成を抑制します。すなわち内皮細胞が活性化すると、血管自体の機能が向上し、若さと強さを保てるのです。

 

逆に言うと、これら内皮細胞の機能が阻害された場合には、血管壁内に有害な物質が侵入して血管壁の状態が悪化します。またNOの産生、分泌能が低下するために、血管が収縮して血圧が上昇し、心臓や血管へのストレスが増大します。一方で血液が凝集しやすくなって血栓が作られやすくなります。その結果、脳梗塞や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症など血管性の重大な病気の引き金になります・・(続く)

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