気分転換のすすめ - 心と体の不調全般 - 専門家プロファイル

鶴田 育子
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心理カウンセラー

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対象:心と体の不調

茅野 分
茅野 分
(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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気分転換のすすめ

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メンタルヘルスコンサルタント

一生懸命やっているのに、思うように事が運ばないとき。

やらなければと思うけれど、エンジンがかからないとき。

血の巡りが悪くなり、体がきしみはじめたとき。


そんなときは、思い切って気分転換するのが、得策です。


簡単にできて、しっかり効果がでるのは、

• 深呼吸する

• トイレに行く

• 水を飲む


時間に余裕がある場合は、

• 散歩する


気分転換のポイントは、

1)違うことをする。

2)違うことを考える

この二つです。

そこで、今回は、少々、趣向を変えて、頭の中で、バーチャル旅行できる短編をご紹介します。煮詰まりそうになったら、読んでみてください。

読んでいる時間は、せいぜい5分くらいですが、ばっちり気分転換できますよ。


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色は匂へど 散りぬるを

我が世誰ぞ 常ならむ

有為の奥山 今日越えて

浅き夢見じ 酔ひもせず


このいろは歌を作ったのは、弘法大師だとされている。

七語調の心地よいリズムの中にも、透きとおるような物悲しさがあるいろは歌には、仮名四七文字が一字ずつすべて使われている。

こうした用字上の制約があるなか、これほどすぐれた仏教的な内容を読み込めるのは空海のような天才しかいないだろうという推測と、いろは歌が、真言宗系統で学問的用途に使われていたことから、真言宗の高僧といえば空海であるという極論が重なったためだ。

しかし、真実は、定かではない。空海の活躍した時代に今様形式の歌謡が存在していなかったこと、空海の時代に存在したと考えられる上代特殊仮名遣の「こ」の区別、「あ行のえ」と「や行のえ」の区別がなされていないというのがその理由だ。


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弘法大師は、嵯峨天皇、共に唐へ留学した橘逸勢と並んで「三筆」と呼ばれ、そうとうな達筆の人だった。「弘法も筆の誤り」という言葉は、嵯峨天皇の勅命で、大内裏十二門の内、南面三門と朝堂院正面の「応天門」の額を書くように云われた際、書き終えて額を門に掲げるときになって、「応」の字の点を書き忘れていたことに気づき、筆を投げて点を打ち、見事に完成させたという逸話から生まれたものである。

どれだけすばらしい器量の人物であっても、人間だから、間違うことはある。

だが、人間離れした技量を努力によって培っているので、間違っても、それを完璧に修正できる。

この世で尊敬される人物というのは、往々にして、超人的な部分と庶民的な部分を持ち合わせているものだ。きっとその方が、ふつうの人にとって、とっつきやすく、教えが浸透しやすいからなのだろう。

何ごともバランス。

水清ければ魚住まずなのである。


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弘法大師が、「この山は永遠に守り続けなければならない最上最尊の峯」という意味をこめて名付けた金剛峯寺は、弘法大師御入定一一五〇年御遠忌記念事業の一つとして、消失していたものを昭和五九年に再建したため、まだ鮮やかな朱色をしている。

弘法大師は、弘仁七年(八一六年)、嵯峨天皇から高野の土地を賜り、多勢の弟子や職人と共に、木を切り、山を拓いて、堂塔を建てはじめた。だが、人里離れた場所であったため、工事はなかなかはかどらず、高野山を象徴する八葉蓮華の山々の中台になぞえられる根本大塔が、高弟真然大徳の努力で完成したのは、大師入定後、五二年もたってからのことだった。

弘法大師は、朱色に輝く荘厳な根本大塔を肉眼では見ていない。いつかそういうものができるであろうと念じ、存在していない大塔を心の眼で思い描いていたのだ。


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日本にある数々の寺院は、宇宙と交流するためのアンテナを屋根の上につけているという説がある。

人里離れた高野山のてっぺんにある根本大塔は、方形の初層に裳腰をつけ、覆鉢の上に屋蓋を重ねた一層塔というお墓の造りになっている。

塔とは、ストゥーパ→卒塔婆→塔婆→塔と略されてできた言葉で、ストゥーパというのは、お釈迦様のお墓のことだ。だから、通常、塔には、お釈迦様の骨である仏舎利が収められていることになっている。だが、根本大塔の場合は、真言密教の絶対仏である胎蔵界大日如来を本尊とする金剛界の四仏、阿悶、宝生、弥陀、釈迦が安置されている。

屋根の上で、天に向かって伸びるアンテナのような勢いと大きさで突き立っている相輪は、お墓を象徴する装飾だ。九つの輪を持つ相輪には、七つの部分があり、一番下が、ストゥーパの基壇に相当する露盤、次が、ストゥーパの盛り土を表す伏鉢、上にあるものを受ける花の形をした請花、五大如来と四大菩薩を表す宝輪または九輪と呼ばれる九つの輪、火事を嫌って水煙と呼ばれる火炎の透かし彫り、高貴な人の乗り物を表す竜車、そして、一番上が、お釈迦さまの遺骨を納める宝珠となっている。


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生存中の弘法大師は、大日如来の慈悲があらゆるものの上に輝くことを人々に教えるために旅をし、温泉や石油、石炭の利用法、麦の蒔き方など、新しい生活の知恵を庶民に授け、四国の満濃池を造りかえて、住民を水害から守った。

四国八十八箇所の霊場をひらき、学問をしたい人は誰でも学べる学校、綜芸(しゅげい)種智院を京都に作ったのも、弘法大師だといわれている。

もし、弘法大師が、宇宙から受信したメッセージをもとに、布教活動をしていたとしたら、想像するだに、面白い話である。


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