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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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ホルモンバランス整え「更年期」を健康に快適に生きる秘訣(3)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・すなわち視床下部や下垂体がGnRHやFSHを盛んに分泌し、卵巣を刺激しようとすると、自律神経への刺激もそれだけ強くなります。その結果、自律神経のバランスが崩れて自律神経の失調症状が現れることにつながります。実際に、更年期障害で現れやすい症状をよくみると、いわゆる「自律神経失調症」と診断された方の症状との間に共通点がたいへん多いことに驚かされます。

 

人間の神経系統は大別して運動神経と感覚神経、そして自律神経があります。このうち運動神経は、自分の意思で体の各部を動かす神経です。例えば我々が歩こうと考えた場合、足の大腿四頭筋や腓腹筋を使用しますが、それらの筋肉を動かすために指令を伝えるのが運動神経です。この場合、我々は自由に歩くこともできれば、歩くのを止めることもできます。すなわち自分の意のままに動くことが出来るのです。

 

それに対して自律神経は、心臓の鼓動を速めたり遅くしたり、汗をかいたり止めたりと、自分の意思ではコントロールできないような営みに関与しています。気温や湿度の変化、環境の変化、心理状態の変化などによって心拍数や汗の量は絶えず変化しますが、これを自分の意思で変えることは出来ません。自律神経がこれらの営みを自動的に調節しているのであり、それによって人間は恒常性を保っていられるのです。

 

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、互いに正反対の作用をしています。交感神経は心臓の鼓動を速め、血圧を上げ、消化を抑制するのに対し、副交感神経は心臓の鼓動を遅くし、血圧を下げ、消化を促進します。一言で表現するならば、交感神経は活動や仕事などに際して働く神経、副交感神経は休息や消化などに際して働く神経です。朝から日中は交感神経が、夕方から夜は副交感神経が優位に働きます。

 

人間は時間の推移や環境の変化、心理状態の変化などに合わせて自律神経のスイッチを自動的に切り替えながら暮らしています。すなわち日中に仕事や移動、戦いなどの活動が必要な時には交感神経優位な状態、夜間に休息や睡眠が必要な時には副交感神経優位な状態に切り替わります。ところが何かの原因によってこの切り替えが上手くいかない場合、自律神経の機能に支障が出て、様々な不快な症状に見舞われることがあります。

 

例えば夜にドキドキして眠れない、上半身がカーッとする、などの症状は、交感神経が異常に興奮することにより発生します。反対に、朝の目覚めが悪い、血圧が低く立ちくらみする、などの症状は、副交感神経が異常に興奮することが原因です。そのように交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかないことが自律神経失調症の本態です。自律神経の機能異常によって、全身各部位に関係する様々な症状が現れるのです・・(続く)

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