- 寺野 裕子
- てらの・ファイナンシャルプランニングオフィス 代表
- 徳島県
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
消費税アップのニュースは、どう考えても腑に落ちないです。
消費税の使い道は社会保障に使うとかなんとか言っています。
でも今のままでは足りない、ヤバいってことはなんとなく
感じとることはできるのですが、
この腑に落ちない原因は、
結局いくら足りなくて消費税なのか?が見えてこないからだと
思います。
要するに、またドンブリ勘定でやってるだけとしか思えないって
ことだと思います。
消費税アップのニュースと同時に
パートの厚生年金拡大についても議論されています。
今回の消費税アップではたりないのでしょうか?
いったい、いくら足りないのよっ?ってところをハッキリ
させていかないと国民もバカじゃないのだから
誰も納得なんかできないんじゃないんでしょうか?
そこで消費税アップの前に
今回は改めて、国民年金保険料、厚生年金保険料、健康保険料が
既にアップしていることを確認していきたいと思います。
なぜかというと、私は消費税の議論をするのであれば
現在アップ中の国民年金保険料、厚生年金保険料は
いったんストップさせるべきなんじゃないかと考えているからです。
あまりにも全てをドガチャガに議論しすぎで
煙に巻かれてしまうんじゃないかと不安を持っています。
前置きが長くなりましたが、では既にアップ中の国民年金と厚生年金の
今後のスケジュールを確認いたします。
国民年金保険料
2011年4月~ 月額15,020円
2012年4月~ 月額15,540円×改定率
2013年4月~ 月額15,820円×改定率
2014年4月~ 月額16,100円×改定率
2015年4月~ 月額16,380円×改定率
2016年4月~ 月額16,660円×改定率
2017年4月~ 月額16,900円×改定率
で固定
国民年金保険料は2005年4月から毎年280円ずつ引き上げられています。
2017年4月には16,900円で固定されることになっています。
厚生年金保険料
2011年9月~ 16.058%
2012年9月~ 16.412%
2013年9月~ 16.766%
2014年9月~ 17.120%
2015年9月~ 17.474%
2016年9月~ 17.828%
2017年9月~ 18.182%
2018年9月~ 18.3%
で固定
この割合は標準報酬月額に対する割合です。
お給料に対して現在は16.058%ですが、
既に約2%保険料アップすることは決定されていて、
2018年9月から18.3%で固定されることになっています。
〈注〉厚生年金保険料については労使折半ですので個人の実質負担は半分です〉
健康保険料は徳島県については
平成24年度の保険料は 9.56%から10.08%に引上げと
なっています。
先日2月18日の日経新聞で『家計に占める社会保険料が初めて1割を超えた』
という記事がありました。
収入アップもなく、社会保険料はアップすることは決定していて、
既に保険料アップは確実に実行中なのですから、
かなり前から想定出来ていた話です。
社会保険料アップということは税金負担が増えていることと同じです。
ライフプラン資金にも影響してくるお話です。
今後の家計管理にとっても、きちんと認識しておかなければいけない
ことだと思いましたので、
再確認としてご紹介させていただきました。
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