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対象:心と体の不調

茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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骨の髄まで健康になり「寝たきり」から身を守る秘策とは?(7)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・次に骨を健康にし、骨粗鬆症や骨折を予防するような食生活について考えてみます。骨も含めた健康を手に入れるためにはバランスよく食べることが必要ですが、中でも大切な要素は骨の原料となる「カルシウム」の摂取です。それと並んで腸からのカルシウムの吸収を助けるビタミンDや、カルシウムの働きを助けるビタミンC、カルシウムと共通の働きがあるマグネシウムなどの栄養素の摂取も必要です。

 

現在の日本人のカルシウム摂取量の平均は1日550mg程度であり、必要量とされる600~700mgを下回っています。もともと火山灰土壌の日本列島は大陸に比べてカルシウムが不足しがちですが、近年は農薬や化学肥料の多用などの影響で、カルシウムを含む微量栄養素が軒並み不足気味となっています。日本人は様々な栄養素が不足しているといわれていますが、特にカルシウムの不足は顕著です。

 

カルシウムの不足は神経系など骨以外にも様々な悪影響を及ぼすため、カルシウムの血中濃度が低下すると、骨を溶かして何とかカルシウムの血中濃度を維持しようとします。従ってカルシウムの不足は骨量の減少に直結するのです。カルシウムは人体が自ら作り出すことが出来ないため、毎日の食事から摂取する必要があります。それでは我々は、どのような食材からカルシウムを摂取するとよいのでしょうか。

 

カルシウムの豊富な食品の代表として挙げられるのは牛乳および乳製品です。確かに牛乳はカルシウムが豊富で、タンパク質も豊富に含まれています。ただ農耕民族である日本人の過半数は乳糖不耐症のため、牛乳を充分に消化することが出来ません。「牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする」という人が多いのはそのためです。従って現実には、牛乳を消化できる体質の人に限って牛乳をカルシウムの補給源とすべきです。

 

むしろ海に囲まれた日本の食卓では、海産物を活用することが勧められます。例えば昆布やワカメ、ヒジキ、海苔などの海藻類、干しエビや煮干し、しらす干し、ハゼやフナ、アサリ等の佃煮などはカルシウムがたいへん豊富です。また海産物以外でも、ゴマやナッツ類、凍り豆腐、切り干し大根、干しシイタケなどもお勧めです。これらは日本人が昔から日常的に食べてきた食材ばかりです。

 

反対にリンを摂り過ぎるとカルシウムの吸収を阻害し、骨の形成に不利に働きます。リンはカルシウムと同様に体内で重要な機能を果たしていますが、多過ぎるとカルシウムと拮抗する作用を示します。リンの多く含まれる食品としては、カップラーメンなどのインスタント食品、ハムやカマボコなどの加工食品、お菓子類、清涼飲料水などが挙げられます。これらを頻繁に食べていると骨量が減少し、骨が脆くなるとされています・・(続く)

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