【最強ビジネスモデル】奇跡を起こした一点集中。 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

星 寿美
プラウドフォスター株式会社 代表取締役
東京都
経営コンサルタント
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【最強ビジネスモデル】奇跡を起こした一点集中。

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 【最強ビジネスモデル】  2012.01.30 No.0302
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今や弱者が強者を凌駕する戦略で一躍有名な
ランチェスター戦略。

弱者と言っても、
1位以外。2位以下をすべて弱者と呼ぶ。

大企業であっても大きく引き離された2位は弱者。
小企業であっても2位を大きく引き離して
何か(地域やセグメントなど)で1位になれば強者だ。

これから書く事例は大企業の例で
ご存知の方も多いだろう。

 シェアを0.1%変えるのも難しいと言われた
 ビール業界において、「ラガービール」のキリンが
 シェア6割を占めていた時代がある。
 この時期、低迷著しかったアサヒビールは、
 ビールの中で構成比が1割にも満たない生ビールに
 経営資源を集中し、奇跡と言われたシェア逆転を
 成し遂げた。
 多くの困難(社内反発も含む)を乗り越えて
 大躍進できたのは、「消費者が求めているのは
 うまい生ビールだ」という気づき、
 そして一点集中を貫いた信念だ。

 時代は変わり、消費者の低価格志向の中、
 第3のビールにいち早く進出したキリンと
 サントリーが、このカテゴリーでリードしている。

この有名な例からも分かるように
お客さまの潜在ニーズに気づく事と
それを満たすものに対する一点集中が大切だ。

この事例は大企業のものだが
この戦略は中小企業にこそ使える戦略であると
私は思う。

少ない資源(ヒト・カネ・モノ・時間・情報など)で
工夫できるのが一点集中戦略だと思うから。

さて、市場全体で、2011年はビール類が4%減。
対して、ノンアルコールビールテイスト飲料は
20%の増加。

今年も同様に推移すると見込まれている中、
ノンアルコールビールテイスト飲料に最後発で
名乗りを上げたアサヒビール。

発売前からデザインが本物のビールと酷似しているとの
理由で物議をかもしているが、生ビールの時と同様の
逆転劇を演ずるための戦略はどうなっているのだろう。

今後の展開からも学ぶことは大いにありそうだ。

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■今日のまとめ

・ランチェスター戦略でいうところの弱者とは、
 1位と大きく引き離された2位以下を呼ぶ。

・お客さまの潜在ニーズに気づく事と
 それを満たすものに対する一点集中が大切だ。

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