不動産の所有者は、
毎年固定資産税を支払っています。
毎年6月位に届く納税通知書を元に、
年間の税金を一括して支払ってもいいし、
4回に分割して支払うことも可能です。
納税通知書は1月1日現在の所有者の元に届きます。
ですから、1月から5月末の間に手放し、
既に所有者でなくなったとしても、
6月には通知書が届きます。
年の途中で不動産を手放したら、
引き渡し日(所有権移転日)から新所有者の負担となります。
新所有者が負担すべき納税額を売買代金と併せて受領する、
と言う形で決済時に精算します。
納税は国民三大義務の一つなので、
免れることは出来ません。
万が一滞納が続くとどうなるかというと、
国が物件を差し押さえます。
「所有権」
という言葉尻で、
一見不動産を「所有」しているようですが、
納税しなければ国に取り上げられちゃうのだから、
実際は所有している訳ではなく、
「国から借りているだけ」
と言えるかもしれません。
なんだか釈然としませんね。
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