- 森 滋昭
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対象:財務・資金調達
こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。
日経新聞の夕刊に、4大監査法人が助言業務、つまりコンサル業務を強化し始めた、という記事がありました。
先日、監査法人トーマツが440人ものリストラを行ったように、J-SOXバブルがはじけ、金融危機以降、監査報酬引下げ要請や、2006年から採用を大幅に増やしたことにより、経営が厳しくなっていました。
「IFRSを次の収益源に!」、と思っていた監査法人にとっては、IFRS導入延期も厳しいですね。
日経新聞の記事で、コンサル業務の例として
・新日本監査法人:関空と伊丹空港統合のアドバイザー
・あすさ監査法人:非上場企業の内部統制や海外進出の支援
・監査法人トーマツ:企業の新興国への進出支援
・あらた監査法人:メガバンク等へ世界各国の金融規制の情報提供
が挙げられています。
ここでのポイントは、あずさ監査法人の例で挙げられている、非上場企業へのサービス提供の強化です。
監査法人は、上場企業が主なターゲットでしたが、収益悪化により、上場企業だけではなく非上場企業の大手を対象として来ています。
クライアントで考えると、例えば、
・大手監査法人は上場企業、
・税理士法人やコンサル会社等は非上場企業、
というわりと明確な区分がありました。
(もちろん実際は、入り組んでいます)
しかし今後は、大手監査法人が非上場企業マーケットに本格参入すると、非上場企業マーケットでの競争が激化しそうですね。
もちろん、監査法人は、非上場企業でも比較的大きな会社をターゲットとするのでしょう。
しかし押し出される形で、例えば、大手の税理士法人が従来より小規模な会社に対してもサービスを提供していく可能性があります。
結果として、非上場企業マーケット全体の競争が激化する可能性があります。
もちろん、会社側から見れば、選択肢が広がり、サービス内容も充実すれば、競争激化は喜ぶべきことですね。
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監査・税務・ビジネス、”3つのキャリア”で、約20年。 その間、いつも「決算書の数字の奥にあるものをみる!」感覚を研ぎ澄ましてきました。 だから・・・ベンチャーから上場企業まで、あなたの会社の、一番の社外サポーターに!
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