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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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もう怖くない!?目から鱗の新型インフル対策マニュアル(7)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・このように、一時はたいへんな期待を寄せられたワクチンや薬にも限界と危険性があるとするならば、インフルエンザの蔓延から我々自身と地域社会を守るためには、基本的にどのような取り組みをする必要があるのでしょうか。昨年の「新型」のパンデミック騒動を振り返ると、様々な気付きと反省点が浮かび上がってくるはずです。上述のごとく今年から来年にかけては、さらに毒性を増した「新・新型」ウイルスが登場する可能性さえ指摘されていますが、それも視野に入れると、我々はどのようなことに重点を置いて対策を立てるべきなのでしょうか。
 
昨年メキシコで新型ウイルスの出現が報道されて間もなく、日本の空港や港湾などでは極めて厳重な検疫体制が敷かれました。成田などの空港に到着した国際便には物々しい装備をした検疫官が乗り込み、長時間にわたって乗客の状態をチェックしたりしました。そして感染者が見つかると、その周囲に偶然居合わせた「濃厚接触者」が何日もホテルに缶詰め状態に置かれて、健康状態を監視されたりしたのは記憶に新しいところです。滑稽なほどの厳重ぶりに、あきれ返った外国人も多かったと聞きます。
 
ところがそんな厳重な監視体制をあざ笑うかのように、ほどなく関西地方を手始めとして、若年者を中心とした「新型」感染者が続出し、あっという間に全国に拡がりました。当初は渡航歴のない人に感染者が出たことに専門家も首をかしげたものですが、よく考えてみると、検疫を厳しくしようとしなかろうと、日本国内に感染が拡がるのは時間の問題だった、といえるのです。つまり盛んに検疫をしていた頃には、すでに国内に「新型」が侵入していたと考えるべきなのです。
 
つまり「新型」ウイルスの感染力の強さや地理的条件を考えた時、メキシコに感染者が増え始めた頃には米国やカナダなどにも感染は拡大していた、と考えるべきです。というのはメキシコと米国、それにカナダは陸続きで、しかも移民や通勤者などで互いの移動は活発です。従ってメキシコから米国、さらにはカナダへは直ぐに感染が拡がるものです。日本で初の感染者が見つかった5月中旬は大型連休の直後で、米国やカナダなどに留学している若者が日本に帰国した際に、現地のウイルスを持ち帰った可能性は十分にあります。
 
ということは、空港などの「水際」でウイルスの侵入を防ぐことには自ずと限界があるのです。それよりもむしろ、国内に入ってきたウイルスを蔓延させない、あるいは国民一人ひとりの感染や発症を少しでも防ぐ、といったことに重点を置くべきです。昨年の「新型」の蔓延は主として若年者から拡大していきましたが、感染の多い関西地方への修学旅行を急遽中止した学校などは、たいへん勇気のある決断だったと評価できます。また小学校などの休校も多数出ましたが、実効性はともかく、感染を最小限にしようという良い判断といえます。
 
ただ休校という措置をとったとしても、それだけで感染の蔓延が防げる訳ではありません。児童や若年者は行動範囲が広く、学校が休みの間にも仲間うちで感染が拡がってしまう懸念が残ります。実際に昨年、若年者に「新型」が蔓延した理由としては、若年者特有の不衛生な行動習慣や、同世代同士の接触頻度の多さなどが指摘できます・・(続く)

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