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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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ガンもうつ病も恐くない!自然法則に従った食事法とは?(11)

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(続き)・・ここで「朝食」というものについて考えてみましょう。我々は子供の時から、朝食をちゃんと食べなさい、と教えられ、大半の方々は毎日のように、それを忠実に実行しているのではないでしょうか。ところが上記の24時間サイクルにあてはめて考えると、朝食を食べるのはちょうど「排泄」の時間帯に相当するため、食事の摂取には元々ふさわしくない時間帯、ということもできるのです。排泄のプロセスに於いては、体が保有している酵素やエネルギーを毒素の排泄に優先的に使用しているため、本来は消化や吸収のために使う余裕はありません。

 

ところがもし朝食を摂った場合には、排泄作業のために確保されている酵素やエネルギーを、消化や吸収のためにわざわざ割かなければなりません。というのは、一旦体内に入った食物は、放置すれば腐敗して有害物質に変わってしまうため、その消化作業をやむを得ず優先して行なわなければならなくなるからです。その結果、本来行なわれるべき排泄作業が大幅に遅延し、排泄されるべき老廃物や酸化物質が体内に蓄積してしまいます。そのような毎日が続くと「毒血症」が進行し、様々な体調不良や病気の発症に結びつくのです。

 

 朝食をしっかり摂る習慣のある方々にとっては、朝ご飯を食べないと力が出ないと感じるかも知れませんが、生理学上、朝には本来の意味の空腹は生じません。一晩眠った後、前日の食事などを材料として、肝臓には約2000キロカロリー分ものブドウ糖がグリコーゲンの形で蓄えられています。従ってこのブドウ糖の備蓄の大半を消費するまで、本当の空腹は起こらないのです。よほどの重労働でもしない限り、お昼前までにその備蓄が底をついてしまうことは、めったにありません。午前中、食事を抜いてもたいていの人が持ちこたえられるのはそのためです。

 

とはいえそのような午前中であっても、何らかの形でエネルギー補給すればパワーが出る、とにかく何か食べたい、というのも人情でしょう。上述のように、通常の米やパンを中心とした食事が本来の意味で適さないとなると、いったいどのような食材が朝食としては適しているのでしょうか。消化、吸収という作業には莫大なエネルギーを必要としますが、そのようなエネルギーが大幅に節約できる食材が、たった一つだけ存在します。それは他ならぬ「果物」です。果物は人体にとって既に消化済みに近い状態であるため、消化、吸収する上で、自前の酵素やエネルギーを殆んど消費せずに摂取することができるのです。

 

従って朝食代わりに果物を食べれば、午前中を精力的に活動するためのエネルギーを得ることができるばかりか、午前中に取り組むべき「排泄」作業にも全く悪影響を与えることがありません。それどころか果物の持つ酵素や抗酸化物質が、その排泄作業を助けることまでしてくれています。サルやチンパンジー、それに原始人類といった霊長類は、こうした果物を積極的に摂取することによって生きのび、繁栄してきました。我々現代人が朝食に果物を食べることは、全く不自然ではないのです。

 

それではその朝の果物を、我々はどのように食べればよいのでしょうか。基本的にはごく簡単で、好きな果物を好きなだけ食べてかまいません。果物には食物繊維がたっぷり含まれ、またビタミンやミネラル、アミノ酸などの成分が豊富なために、視床下部にある満腹中枢が満たされることにより、自ずと食べられる量にも限界があります。いくら体によいといっても、リンゴ3個とかミカン10個とかは、とても食べられないものです。従って、果物の食べすぎによる弊害というものは殆んどありません。

 

 ただし果物の食べ方には、注意点がいくつかあります。最も重要なことは、果物は「空腹時」に食べるということです。食後のデザートとして果物を食べる方が大半かと思いますが、食後に果物を食べた場合、他の食材、つまり米や肉などが消化されるまで果物が胃の中で待ちぼうけを食らい、その間に発酵が始まってしまうのです。そうすると浄化作用など、果物特有の優れた作用が打ち消されてしまい、逆に酸化物質を産生したり、血糖値の上昇を招いたりします。昔から食べ合わせの戒めとして、「天ぷらとスイカを一緒に食べるな」などといったのは、こうした理由によるのです。

 

それから果物は基本的に「常温」で食べる、ということも大切です。果物を食べると冷える、などという声をよく耳にしますが、詳しく聞いてみると果物をギンギンに冷やして食べているケースが目立ちます。常温で食べても一時的に体が冷えることがありますが、習慣づくとそれも気にならなくなります。いずれにせよ腹部を冷やすのは様々な体調不良や病気の引き金になりますので、あまり冷やさないでいただきましょう。

 

さて一方で、夕食は何時頃食べればよいのでしょうか。前述の24時間サイクルに当てはめてみると、午後8時までは消化、吸収の時間帯なので、8時まではいつでも食べてよいと思ってしまいますが、消化作業には2~3時間程度かかります。そこから逆算すると、午後5時には食事を終わらせるのが理想的といえます。しかし実際には5時に夕食を食べられる人は少数派で、7時か遅くとも8時には済ませるというのが現実的な選択です。もし食事が深夜になってしまう場合には、野菜などを中心とした消化に負担のかからない料理にして、しかも腹7分目くらいを目処とするのが無難です・・(続く)

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