[Japan is so weird. Or is it me? ]Chapter2-2[ The First Class Begins] - 外国生活 - 専門家プロファイル

Super World Club 代表
カナダ留学・クリティカルシンキング専門家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:海外留学・外国文化

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
今林 浩一郎
(行政書士)
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)

閲覧数順 2021年10月25日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

[Japan is so weird. Or is it me? ]Chapter2-2[ The First Class Begins]

- good

  1. 人生・ライフスタイル
  2. 海外留学・外国文化
  3. 外国生活
Story (Robert McMillan)

カナダ大学留学に備え真剣に準備する日本の高校生のためのSupport Group-カナダクラブ

その貴重なパートナーであり、UX English (カナダからの英語学習サイト) を管理するRobert McMillan が語るストーリー”Japan is so weird. Or is it me?”


クリティカルシンキングの国カナダから日本にやって来た若者が出会った変てこ日本ストーリー
クリティカルシンキング不在の不思議の国日本から、カナダに向かう日本人のために
カナダで出会う180度真逆カルチャーショックへのワクチンとして贈ります
(日本語訳付き)
 
Chapter1はこちら
Chapter2-1はこちら


The First Class Begins


My first day as an English teacher in Japan can be summed up perfectly with an English saying: be careful what you wish for. I had purposefully chosen to come to Japan to teach English. Yet I didn’t have any teaching experience. My wishes were about to collide with reality. 

The first and only class that day was in a small city 30 minutes away. The boss’ son drove me. It was dead silent inside the car on the way. I was intently focused on imagining classroom scenarios but soon gave up. I couldn’t think of any. I was in a different culture halfway around the world. I had no idea what to expect. So I decided to relax and preserve energy, to remain flexible for what may come. Like before a hockey game in Canada. I was preparing for my first class as I did a hockey game. 

Beside me, my driver quietly drove. Drove and observed. Always watching around with deep dark eyes. I appreciated his reservedness. I needed the silence. 

We arrived at a white, three-story building that could have been a home or a workplace. Climbing the stairs to the second floor, we opened the door to a long narrow room with a long narrow table at which eight or so very small people, also known as “children”, were already seated. Along with their mothers. Mothers? This smelled like a test. Maybe that is why I had not yet been officially offered a job. Maybe these mothers and their children would decide my fate. Gulp. 

I walked into the room with a pack of colorful flashcards and a nervous smile. Nothing else. 

The kids stared at the new “teacher” for a moment and then started wiggling and fidgeting, as children forced to sit will do. I wondered, in a desperate flash, if the grad school recommendation I had received back in Canada would still be valid. But the mothers returned my smile. Whew. If they hadn’t, I may have thrown in the towel right there with a sorry I can’t do this. Gone back to Canada. But no, I owed it to these mothers and to the people who flew me here to be a teacher.

I introduced myself and started with greetings. The mothers helped. They were all thin and upright. Nicely dressed in what we’d call summer dresses in Canada. Pleasant looking. Happy to help. I needed their help. I had very little Japanese ability then. I could not explain any of the greetings I was introducing.

I glanced at the clock on the wall. The greetings had taken five minutes. I had 45 to go. I pulled open the flash cards – as have so many English speakers in Japan with nothing else to do. I laid out an entire zoo of 2D animals upon the table and had the children repeat the names. Camels. Skunks. Giraffes. Other animals that they would never encounter in their daily lives. 

That took a couple of minutes. Then I asked which animal they liked. The mothers helped. That took a few more minutes. I realized I was trying to cheat the clock, wracking my brain for things to do. Repeat! Repetition is good in language learning, I had read. So I tried the same thing with food cards. That’s when the whole thing broke down.

One little boy reckoned he’d spent too much time sitting. He squirmed free of his chair and began to run around the table, with a drone-like hum from his open mouth as though some internal motor were running. I stood there watching in awe like an innocent bystander. He ran around the table once, twice, as I pondered what to do. And that was it. Others jumped up to join him. They all started buzzing and cackling. They were now a swarm of insects. A train wreck. I had no idea how to stop a train of runaway children. 

So I didn’t. I let them run. They were all making noises anyway. I tried to make those noises English. As they ran past, I suddenly whipped out cards in front of them, like a gatekeeper, and barked out the names of objects – “Cake!” “Carrots!” “Carrot cake!” – making sure they did, too. I caught some that looked OK with being caught, and checked their pronunciation before cutting them loose. It was like fishing. Catch and release.

I glanced at their mothers. They glanced back at me. Did they know that I had no idea what I was doing? Did they know that I knew nothing about Japanese children? And yet, they looked worried for me. Worried that I’d get angry at their children’s behavior? Worried that I’d get fired? 

I knew as much about Japanese mothers as I did about Japanese children. Nothing. Perhaps they were politely thinking I was the worst teacher they had ever seen. 

How was I going to get out of this? 

Japan is so weird. Or is it me?


(to be continued) 

 

英語の先生一日目

  

日本で英語教師としての第一日目の僕には、英語のことわざがぴったり来た。「願い事をする時には気をつけて!」 わざわざ日本に来たのは英語を教えるため。 でも、教えた経験なんてない。 こんな「願い事」をしたせいで早くも現実とぶつかった。 

最初の日、一つだけクラスを教えた。 30分離れた小さな町で。 ボスの息子が車で連れて行ってくれた。 途中の車の中は死んだような沈黙。 僕は一生懸命教室でのシナリオを思い浮かべようとしたけど、すぐ諦めた。 何も思い浮かばなかった。 地球を半分回った場所で、違う文化の中にいる僕。 何が待っているのか全然わからなかった。 仕方ないのでちょっと気を楽にしてエネルギーを残しておくことにした。 そうしたら何が起こっても臨機応変に考える余裕ができるかも。 カナダでのホッケーの試合前のように。 ホッケーの試合前の気持ちの準備をするように、最初のクラスへの準備をしてみた。 

僕の側で、運転中のボスの息子はだまったまま。 周りを注意深く見ながら運転していた。 深い黒い目でいつも周りに注意していた。 控えめな態度が有り難かった。 その時僕に1番必要だったのは沈黙だったから。

普通の家なのか、オフィスなのかよくわからない白い3階建ての前で車は止まった。 2階への階段を上り狭くて長い部屋に続く扉を開けた。 その部屋には、長いテーブルがあり8人かそこらの小さな人間がいた。 「子供」と呼ばれる人間がすでに座って待っていた。 母親たちも一緒に。 母親? なんか、テストみたいだ。 あ! だから、まだ正式に「雇う」と言われてないのか。 この子供と母親たちが僕の運命を決めるのかも知れない。 唾が上がって来た。 ゴクリ。 

色んな色のフラッシュカードが入ってる箱を抱え、おどおどと笑顔を浮かべ、部屋に入った。それだけ。

子どもたちは、一瞬新しい「教師」を凝視し、その後ごそごそ、そわそわ。 この子どもたちは無理やり座らされてるのかな。 そんな子供の動きだ、違いない。 ごそごそ、そわそわ。思わず絶望しそうになった必死の僕の頭が考えたこと。 「カナダで入学寸前だった大学院に行っとけばよかったかも。 まだ今からでも入れるかなぁ。」 救いはただひとつ。 母親たちが僕に笑顔を返してくれた。 ふぅ〜。 もし母親たちも「退屈〜」という顔をしてたらその場でタオルを投げ入れ「ごめん、これ出来ない。」と逃げ出してただろう。 カナダに逃げ帰ってたと思う。 いや、しかし、ニコッとしてくれた母親たちとここまでの飛行機代を払ってくれた人には借りが出来てしまった。  

自己紹介をし、挨拶から始めた。 母親たちが手伝った。 みんな痩せていて、姿勢よくまっすぐ立っていた。 カナダではサマードレスと呼ばれる小綺麗なひらひらした服を着ていた。いい印象。 いそいそと手伝ってくれた。 そう、僕には、その手伝いが絶対必要だった。 日本語はほとんどわからなかったから、その時。 教えようとしていた英語の挨拶さえ、説明は出来なかった。

壁の時計をちらっと見た。 挨拶で5分過ぎた。 あと45分残ってる。 フラッシュカードの箱をひきよせて開けた。 日本で英語を教える教師は、他にやることがなくなった時に

いつも頼るフラッシュカードを。 2Dの動物が描かれた動物園カード全部をテーブルの上に並べ、子どもたちに英語の名前を復唱してもらった。 Camels. Skunks. Giraffes. この子どもたちは毎日の生活で絶対出会うことのないよな、こんな動物。 

それで2分ほど過ぎた。 今度はどの動物が好きなのか質問した。 また母親が手伝ってくれた。 これで数分かせいだ。 どうやって時間かせぎをするか、何をやったらいいか、必死で知恵をしぼってみた。 そうだ、もっと復唱させよう! 復唱することは言語練習に良いからと、読んだことがある。 しかし、そこから、すべてはばらばらと崩れて行った。 

1人の小さな男の子が、座るのに飽きた様子を見せた。 椅子からもぞもぞと降り、テーブルの周りを走り始めた。 まるで体の中にモーターが動いてでもいるように、口を開け、ドローンのようなウ〜ンという声を出しながら。 僕は顔が引きつりそうになり、ただただ見つめていた。 関係ない傍観者みたいに。 どうしたらいいか考えている間に、その子はテーブルの周りを1回、2回と走った。 終わった。 いや。 他の子供達も跳ね上がり、テーブルを走る仲間入り。 ブンブン、バシバシ。 昆虫の群れのように走り始めた。 列車の衝突を思った。 脱線し逃げ出しそうな子どもたちをどうしたらいいのか、全然わからなかった。 

だから、何もしなかった。 ただ走らせておいた。 うるさ過ぎたし。 そのうるさい音を英語にしようとした。 走り回る子どもたちが僕の側を通るたびに、門番のようにフラッシュカードを目の前に差し出し、カードに描かれている物の名前を叫んだ。 “Cake!” “Carrots!” “Carrot cake!” 子どもたちも真似をするように仕向けた。 捕まえても大丈夫そうな子供をつかんで発音を直し、また自由に走らせた。 釣りをするように。 捕まえて、また離す。 

母親たちをチラッと見た。 母親たちも僕をチラッと見た。 僕は今自分は何をしているかさっぱりわかってないことに気がついたかな? 日本の子供のことなど何を知らないことがバレたかな? ま、でも、母親たちの目は僕を心配しているように見えた。 自分の子供たちの行儀の悪さに僕が腹を立てると心配しているのかな。 それとも、下手くそ教師の僕が首になることを心配してくれているのかな? 

日本の子供のことなど何も知らない。 日本の母親のことも何も知らない。 全く知らない。多分、僕のことを今までで最悪の教師だと思ってるけど、顔には現してないだけだと思った。

ここから逃げ出すにはどうしたらいいだろう。 

日本はそんなに変テコ? それとも僕?


(続く)


カナダにいらっしゃい!

________________________

「カナダ大学正式留学」eBook 

Pandemic禍の留学Support Group   Canada Club

「カナダ高校留学実態総集編」eBook 

「カナダ高校留学アセスメント」テスト

「小学生のための英語アセスメント」テスト

カナダ発日本人のための本格的英語学習サイト UX English 

わかりやすいクリティカルシンキング講座

Podcast [カナダにいらっしゃい!] 


カテゴリ このコラムの執筆専門家

(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
Super World Club 代表

カナダにいらっしゃい!

カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

カテゴリ 「Story (Robert McMillan)」のコラム

このコラムに類似したコラム

[Japan is so weird. Or is it me?] Chapter2-4 (Winding Roads) 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2021/09/15 06:59)

[Japan is so weird. Or is it me?] Chapter2-3 (The First Class Ends) 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2021/09/02 10:40)

"Japan is so weird. Or is it me?” Chapter2-1[Job Interview] 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2021/08/24 06:50)

Japan is so weird. Or is it me? Chapter1 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2021/08/19 04:27)

【PodCast】カナダがわかるストーリー”Japan is so weird. Or is it me? “ 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2021/02/13 06:35)