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「蒲田よしのクリニック」開院9年・「ウツ」来院者は劇的に改善も、どうする「ウツ社員」量産する企業!?

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蒲田よしのクリニックの吉野です。皆さんお久しぶりで御座います。Q&Aは約3年前まで回答していましたが、コラムを書くのは2013年12月以来、何と7年ぶりになります。かなり久々ですので、私の経営するクリニックの現況と今後の課題、とりわけ企業のメンタルヘルスに関わる事業について、お話したいと思います。


私は2011年11月に東京都大田区に「蒲田よしのクリニック」を開業しましたが、去る11月7日にちょうど9周年を迎えました。これまで無事にクリニックを運営できましたのは、患者様や関係者みなさまの、熱いご支援ご協力の賜物と考えております。ここに改めて、深く御礼申し上げます。


当院は内科のクリニックではありますが、実際には更年期障害をはじめとして、ウツや不眠、不安障害、パニック障害などメンタル不調の方々が多数を占めています。年齢層は20~50代が中心で、一般の内科クリニックに比べると、かなり若い方が目立ちます。また女性が8~9割と圧倒的に多数となっております。


20~50代の勤労者世代が多い事を反映し、多くの方は私との会話に於いて「仕事や職場のストレス」を口にします。「長時間労働」や「パワハラ」あるいは「コミュニケーションの悪さ」などによるストレスは従来からの定番の訴えで、今年に入ってからは「コロナ」や「テレワーク」のせいだ、などという話もよく聞かれます。


 このように「仕事」や「職場」に強いストレスを感じる傾向はベテラン社員だけではありません。プライベートを重視するとされる20代の若い方であっても同様です。日本人は文化的な影響もあって、「仕事」が人々の心に占める割合はとても大きいのです。日本社会は「会社」を中心に回っている、といっても過言ではありません。


一方で「仕事のストレス」のためウツなどメンタル不調に見舞われた来院患者に血液検査を施行すると、女性では8~9割に「鉄欠乏」、男女を問わず7~8割に「ビタミンB群欠乏」を認めます。これに亜鉛欠乏なども加わり、微量栄養素の欠乏とタンパク質など主要栄養素の代謝障害が次々と判明するのです。


教科書的な説明でも、鉄欠乏やビタミンB 群欠乏などは、憂うつ感や不眠、不安感などメンタル不調症状の原因の一つとなります。もう少し具体的に説明すると、セロトニン等の神経伝達物質は心理状態や自律神経の安定に不可欠な物質ですが、その生合成過程に於いて、鉄やビタミンB群などが必要とされています。


実際に、これら微量栄養素の欠乏が検出された患者に対し、鉄やビタミンB群、亜鉛、マグネシウム、各種アミノ酸などの栄養素を補給するような治療を行なうと、憂うつ感や不安感、不眠などメンタル不調の症状、それに倦怠感やめまい、頭痛など身体的な症状が、速やかに改善するケースがたいへん多いのです。


仕事や職場のストレスで心身を病んだ方々の中には、休職や軽減業務、退職などに追い込まれた方も少なくありません。そういう方々でも前述の栄養補給などの治療により、大半のケースで復職や社会復帰を遂げています。中には数年に及び休職と復職を繰り返していた方、あるいは引きこもりの方などもおられます。


近ごろ増え続けているウツなどメンタル不調に対処する等の目的で、厚労省や経産省など官公庁が音頭を取り「健康経営」なる施策を打ち出しています。企業が率先して従業員の心身にわたる健康増進に取り組む事を推奨し、頑張った企業は「健康経営銘柄」に指定して、補助金などのアドバンテージを付与しています。


力点を置かれた施策の一つが「働き方改革」です。ウツや過労の原因となる長時間労働を抑制し、従業員の心身のバランスを回復しよう、という施策であり、いわゆる「ブラック企業」が摘発されるなどして、長時間労働はひと頃に比べ、確かに減少しました。今年に入りテレワークの普及が進み、この流れが加速しています。


もう一つは「パワハラ対策」です。若手社員に対し上司や管理職が、ミスを必要以上に責め立てる、過剰な要求をする、人格を否定する等の蛮行を働く事例が頻発し、それが若手のメンタル不調の原因の一つとされましたが、一連の指導や規制などの施策により、いわゆる「パワハラ上司」は明らかに減少しました。


こうして「働き方改革」や「パワハラ対策」などの取り組みは一定の「成果」を得たのですが、肝心のウツなどメンタル不調の発生数は、減少するどころか、むしろ増え続けています。とりわけ今年に入ってのコロナ騒動やテレワークの影響も加味され、ウツによる休職や自殺の件数はこの夏以降、明らかに増勢が強まっています。


残業時間が短くなりパワハラ上司が減ったのに、ウツなどメンタル不調の発生数は、なぜ増え続けているのでしょうか。このような現状に、官公庁や経済団体などは、あたかも「もはやウツは減らせない」などと諦観してしまい、「ウツが発生したら、どう扱うか」と、ウツ対策にばかり血道をあげているように見受けられます。


しかしながら、社員の健康診断や人間ドック、あるいは一般的な病医院に於ける血液検査によって、前述のような鉄欠乏・ビタミンB群欠乏など栄養バランスの乱れは、明確に判定し、ウツなどメンタル不調の原因検索やソリューションは充分に可能です。蒲田よしのクリニックでは、これを9年間で数千件もこなしてきました。


蒲田よしのクリニックでは来年以降、企業に於ける「うつゼロ・プロジェクト」を強力に推進してまいります。それについて次回以降、順を追って説明いたします・・(続く)


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