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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年12月02日更新

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ウツは「働き方改革」だけでは減らせない!毎日5時で帰れるのに、ひどくなった「仕事上のストレス」とは?

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吉野です。この7日には7年ぶりの投稿をさせて頂きましたが、久々にコラムを載せると、とても気分が良いですね。ずっとご無沙汰だったのを気にしていましたので、胸のつかえがスッと取れたような気分がします。

 

とはいえ、これまでの7年にわたり何も書いてこなかった訳では決してありません。昨年の8月あたりからはFacebookで活発に投稿しています。コラムを時々書いているほか、ジャーナル記事の紹介やコメントなども盛んに書いています。

https://www.facebook.com/masato.yoshino.146/

 

一方、私が経営する東京・大田区「蒲田よしのクリニック」のホームページでも、4年ぶりにコラムを投稿しました。こちらも是非ご覧ください。

https://kamatayoshino-cl.jp/blog/blog1/1938

 

当面はこの専門家プロファイルと、クリニックのホームページの2本立てでコラムを投稿していく事になります。あわせてご支援をお願い致します。

両者の役割分担としては、専門家プロファイルは「企業向けウツ予防」に関する取り組み、クリニックのホームページは「栄養療法」などの診療内容、という色分けを考えています。

 

さて前回のコラムでは、最近の「蒲田よしのクリニック」に於ける状況として、ウツなどメンタル不調の方の来院がたいへん増えており、「仕事や職場のストレス」が原因であると訴える方が目立っている、などというお話をしました。

 

そして仕事のストレスには具体的に、パワハラやコミュニケーションの悪さ、長時間労働、コロナの影響などが挙げられ、職場としては改善に取り組んでいるにも関わらず、メンタル不調がむしろ増えている事にも言及しました。

 

一方でメンタル不調の方に血液検査を施行すると、鉄欠乏やビタミンB群欠乏など栄養バランスの乱れが高率に検出され、それを是正するような治療を行なうと、メンタル不調の症状が顕著に改善し、職場復帰しているとも説明しました。

 

それでは何故、企業が長時間労働やパワハラに対する改善の取り組み、すなわち「働き方改革」や「パワハラ対策」などに取り組んでも、ウツなどメンタル不調の発生者数を減少させる、という良好な結果を得られないのか、考えてみましょう。

 

まず長時間労働に対する取り組みに関しては、厚労省や経産省などが音頭を取り、「健康経営」などの施策の効果もあって、平均的な「労働時間」は、確かに短縮しました。残業を含む長時間労働は間違いなく、重大なストレス要因となります。

 

しかし一方で業務の「シワ寄せ」が、管理職や一部の「マジメな社員」にのしかかりました。業務量を減らさずに一般社員の労働時間を制限すれば、誰かが割を食うのは理の当然です。そのため逆に心身を疲弊させる社員も続出したのです。

 

すなわち「平均的な社員」が、定時となったため帰宅していくのを尻目に、管理職や真面目な社員、ハイパフォーマーの社員が、残された業務を肩代わりして、深夜や休日に及ぶ長時間労働を強いられる羽目となりました。

 

さらに仕事の負担は「労働時間」だけの問題ではありません。「質的負担」というべき一連の労務ストレスが存在します。そのために残業がなく「9時5時」で帰れるようになったのに、ストレスが逆に増えた、などという事例も少なくありません。

 

その一つが「昇進」です。昇進というと、おめでたい変化とされますが、一方で仕事のストレスは増大し、ウツなどメンタル不調に陥る管理職も少なくありません。以前から「昇進ウツ」などと呼ばれており、最近は増える傾向にあります。

 

管理職に昇進すると、自分の担当の仕事と伴に、部下の「マネージメント」にも取り組まなければなりません。それだけ負担も増えるのですが、部下となった若手メンバーに仕事を分担するなど、上手く業務配分を工夫する事がポイントとなります。

 

ところが成果主義の導入などで、成績優秀な若手社員が「スピード出世」するケースが増えるにつれて、部下のマネージメントや上手な業務配分が出来ない「新米管理職」も増加しました。そのような若い管理職が次々とウツを発症したのです。

 

次に問題となるのが、「裁量権」の軽視です・・(続く)

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