- 上津原 章
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
- 山口県
- ファイナンシャルプランナー
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対象:お金と資産の運用
ファイナンシャルプランナーの上津原です。
今日は投資信託の分配金が下がった時にどうするかについてお話します。
今日の日経新聞の記事にもあるように、グローバルソブリン(毎月分配型)の分配金が40円→30円になります。今まで毎月4万円の分配金をもらっていた方は3万円になる計算です。
8年間毎月40円の分配金を出し続けていたのが30円になるというのは、確かにショックです。でも、最近は40円の分配金の内、半分以上が分配準備積立金(基準価格に含まれる)から支払われていたといわれていますので、致し方ないといえます。
分配金を出し続けることも大事ですが、
基準価格(投資家の財産)を守ることはもっと大事です。
この投資信託は、銀行などの金融機関が多く販売しています。
気になるのは、価格変動リスクは説明できたとしても、このような分配金の減少リスクについてしっかりと説明ができているかどうかです。
読者の皆さんの中にもご購入されている方がおられると思いますが、いかがでしたでしょうか。
今回の出来事のように、投資信託には分配金が減少するリスクがあることが分かります。
では、グローバルソブリンが悪いファンドになったかというと、そうではありません。FPの立場で見て、情報公開がここまでしっかりされている投資信託も少ないと思います。過去の運用成績も平均以上です。
分配金の額だけを見ればもっと高いものもありますが、それらの中にはグローバルソブリンより高いリスクをとっているものも少なくありません。だから、
分配金の額だけを見て投資信託を手放すのは、私はよくないと思います。
実際、30円に分配金を減らしたあとも、基準価格に対する分配金の利回りは5.8%になります。
世界各地の先進国が利下げを進めていく中、景気が好転するまでは、高格付け債券からの高い利回りは期待できにくいといえます。だから、分配金を減らす動きは、これから他の投資信託でも多く出てくるでしょう。(すでに分配金を減らしたものもあります)
お持ちの投資信託の運用報告書、この機会に手にとってみてみませんか。
このコラムの執筆専門家
- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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