- 小澤 康宏
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
明けましておめでとうございます。昨年に引き続き、パートナーとの取極め交渉について解説します。今回は、「取極め交渉システム構築」と題し、企業の戦略上にも影響する内容について考えてみたいと思います。
取極め交渉システムには、大きく2つの方法があります。集中購買方式と現場購買方式です。コスト低減のメリットは、集中購買方式の方が大きいと言えますが、現場の担当者のコスト意識が希薄になり、統制方法によっては、コストアップになる可能性もあります。何よりも、価格の透明性、業務改善、施工の質向上、技術者及び技能者のモチベーションアップなどにより、コストダウンに繋がり利益確保が可能になることが求められます。
そのための取極め交渉システムでなければ意味がありません。前回の法令遵守も同じように隠蔽やしがらみによる体質からくる組織の硬直化を絶対に避けなければ、本来の目的を見失う恐れがあります。
とすれば、総額で価格の低減を要求するやり方は、早晩辞める必要があります。下請け業者や資材メーカー等を将来のパートナーという位置づけに置き、目的に向かうシステム集団であってほしいと切に願います。
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