- 小澤 康宏
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
次に、パートナーとの施工の質向上策について解説致します。下請け業者をパートナーとして位置づけ、コスト低減を図ることの必要性を前回まで解説致しました。そのパートナーである下請け業者の質向上が、コスト低減には必要な条件の一つとなります。
本来、利害関係者である下請け業者と協同し、施工の質を上げるなど考えにくいと思うかもしれません。しかし、企業の継続或いは成長には、社員一人当たり又は技術社員一人当たりの生産性向上が必ず求められます。ところが、現状高齢化や顧客の多様化した要求、施工条件の複雑化など、例を挙げれば切りがありませんが、生産性悪化の要因は、枚挙に暇がありません。
そこで、パートナーである下請け業者と協同で、施工の質向上策として、3つの方法を提言致します。
一つ目は、「標準化施工」です。建設業ではこの標準化施工に否定的な諸氏も多く、自然条件や気象条件に左右される屋外作業では、作業の標準化はできないと言います。経験則こそが重要だと。従って、施工計画は、あくまで参考であり、それに基づき施工する物ではないと。次回も、この「標準化施工」に言及し解説致します。
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