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閲覧数順 2020年02月26日更新

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新年のクリティカル・シンキング

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クリティカルシンキング

2018年最初のコラムです。

年末と同じテーマ、「クリティカル・シンキング」についてのコラムになりました。

Google が行ったリサーチ”Project Aristotle”(アリストテレスプロジェクト)の結果が、以前にも増してクリティカル・シンキングの大切さを証明したからです。 

Tech Company として世界の先端を行くGoogle, 創始者のSergey BrinとLarry Page はコンピューターサイエンス専門家です。 累乗で進化するテクノロジーを理解出来るのはテクノロジー専門家のみという信念に基づき、エリート大学でサイエンス専攻するトップ級の学生を主に雇用して来ました。

 

特にSTEMと呼ばれる(Science, Technology, Engineering, Math)専門の学生は宝の山でした。

その社員達はGoogle の花形でした。

 

ところがGoogle はあることに気がつき始めたのです。

STEMしか能力のない社員に疑問を覚え始めました。

そこで、STEM専門家に集中した雇用は、Google の発展につながるという仮説が正しいかどうかのリサーチを行いました。

 

驚くべき結果でした。

会社に最も貢献し、生産性の高い社員達は、STEMのトップスキルを持つ専門家ではありませんでした。

STEMしか知らない社員たちは、会社への貢献度は最下位という惨めなものでした。

 

トップスキルはSTEMではなく次の結果でした:

1.良き指導者

2.高いコミュニケーションスキルと、人の話を聞くスキル

3.他の人の異なった価値観、物の見方への洞察力に長けている

4.Emotional Intelligence (自分や他の感情を知覚し、自分の感情をコントール出来る知的能力)

5.高いクリティカル・シンキングスキルと問題解決能力

6.複雑で多様なアイディアを関連付けるスキル

 

これらのスキルはSTEM などのHard Skill と比べて、Soft Skill と呼ばれます。

Google が自社社員に行ったリサーチが明らかにしたこと。

 

「科学技術の発達にはソフトスキルを持った人材が絶対必要」

これです。

 

人を指導するスキルも、コミュニケーションも人の話を聞くスキルも、多様な考えを理解し、自分の行動も抑制出来、多くのアイディアを結びつける能力も。

これらすべてが、クリティカル・シンキング訓練から生まれて来ます。

 

生まれた時から社会にクリティカル・シンキングが存在する北アメリカでも、人により大きくレベルの異るクリティカル・シンキング。

(トランプはクリティカル・シンキングがさっぱりわかりません。)

Google のような会社で活躍出来るかどうかも、クリティカル・シンキングが鍵でした。

 

このリサーチを分析した学者が最後に締めくくっているアドバイス。

「自分の興味のあるもの何でも勉強しなさい。 しかし忘れてはいけないこと。Broad learning skills are the key to long-term, satisfying, productive careers.  広い分野の経験を積み、そこから学んで行くこと。 それが長期に渡り、満足をもたらし、社会で生産性の高い職歴を積む秘訣です。」

 

さぁ、日本の学生のみなさん。

日本人には厳しいですね。

クリティカル・シンキングの存在しない日本で、どうしたらトップスキルが身につくのか。

 

また塾漬け暗記が未だにまかり通る学校制度。

Broad learning などどこにも存在しません。

 

やはりクリティカル・シンキングの国で、ウンウン苦労して勉強する経験抜きには不可能に近い高望みに思えます。

が、昨年末のクリティカル・シンキングコラムにも書きましたように、クリティカル・シンキングは教えることが可能です。

 

クリティカル・シンキングを学びに、たくさんの優秀な日本の若者がカナダに来る日が訪れるのを楽しみに、今年も「留学の現実」を日本に発信して行きたいと思います。

 

クリティカル・シンキングの重要なステップのひとつ”Define your terms.” 「自分の語るテーマを定義すること」を使えば「留学」は:

「母国語での学習能力・スキルに長けた人物が、外国でしか機会のない学問をしに外国に出向き、滞在し、その学問を究めること」

 

インターネットの相談コーナーに溢れている「語学留学したいんですけど」「1年高校留学に行きます」「留学にはどこの国がいいですか」「日本では成績はよくないです。外国でやり直したいので留学に行きます」「英語が出来るようになりたいので留学します」などは、「留学」とはとても呼べるものではないことにも気がついてくれる2018年になればいいですね。

「留学」は英語が出来る人が英語で勉強することで、「英語の出来ない人が目指すものではないこと」これも残酷なようですが、厳しい現実だと気がついてほしい2018年です。

 

クリティカル・シンキングについて、もっと知りたいかたからのご相談受付ています。

 

Happy New Year!

 

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Vancouver, Canada 在住。カナダ高校留学の裏側を現地から報告shi、留学に足る能力をつけたい日本人生徒、留学学習支援の必要な生徒のためのサイト UX English主催。[Essay Basics] [English10 & 12 for Japanese students] [英語エッセイ魔法の秘訣] など

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